「シミを消すために病院にいきたい」
「美白治療って、どんな種類があるの?」
自宅ケアではなかなか消えない濃いシミやくすみ。
市販の薬用化粧品に限界を感じ、病院に行って治療してもらうことを検討している方も多いのではないでしょうか。
この記事では、病院での美白治療について解説し、どんな治療方法が選択できるのかまで紹介します。
なかなか消えないシミやくすみで悩んでいる方、病院での美白治療について悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
シミやくすみは病院で治療できるの?美白治療の疑問にお答え!
「シミやくすみで悩んでいるけれど、病気という訳ではないし…」。
病院で肌の治療をしたくとも、このような思いからためらってしまう人も多いかもしれません。
しかし、悩む必要はありません。シミやくすみは、病院の治療対象です。
以下で詳しく解説します。
【結論】病院で美白治療は受けられます!
はじめに結論を述べると、美白治療は病院で受けられます。
ただし、治したい箇所や治療方法によって、行くべき診療科は異なります。
以下で、肌の治療をする際に行くべき診療科について紹介します。
なに科を受診すればいい?
美白治療をしたい場合、行くべき診療科は以下の2つのいずれかとなります。
- 美容外科・美容皮膚科
- 皮膚科
「美容外科・美容皮膚科」とは、シミやシワなどの肌の悩みを解決することを主な目的としています。
一方、「皮膚科」では、放っておくと進行する皮膚の病気や感染症、治療しないと治らない皮膚トラブルを治療対象としています。
それぞれの違いについて、より詳しく見ていきましょう。
美容外科・美容皮膚科
美容皮膚科では、患者が悩む皮膚のあらゆるトラブルを治療してくれます。
たとえばシミやシワ、たるみなど、たとえそれが病気とは認められなくとも、気になる部分を治療したい場合は治療の対象となるのです。
具体的な例を出すと「現在肌にニキビができて痛みがある」という場合は皮膚科の治療対象となりますが、美容皮膚科では「現在できているニキビだけでなく、ニキビ跡や色素沈着を薄くしたい」場合も治療してもらえます。
美容皮膚科では、治療が保険対象外となることも多くあることに注意しましょう。
ただしそれは、一般皮膚科では受けられないような最新の技術を使った治療も受けられるためとも考えられます。
あらゆる肌の悩みを治療対象にしてもらえることが、美容外科・美容皮膚科のメリットです。
皮膚科
美容外科・美容皮膚科があらゆる肌のお悩みを解消する存在であるのに対し、一般皮膚科は、基本的に保険適用範囲となる皮膚の病気・疾患の治療をします。
具体的な治療対象は、先述の「現在肌にできているニキビ」のほか、湿疹・イボ・水虫などが挙げられます。
痛みが伴ったり、他の人に感染する危険があったりという疾患は、原則として皮膚科の受診対象となります。
また、放っておくと悪性に変化する可能性のあるほくろなども皮膚科で除去してもらえます。
保険の適用範囲内で治療してもらえることが。皮膚科のメリットです。
病院で受けられる美白治療を紹介!
皮膚科や美容皮膚科で受けられる美白治療の内容は、主に以下の4つに分類されます。
- 内服薬をもらう
- 外用薬をもらう
- ピーリングをする
- レーザーで除去する
それぞれについて、詳しく解説していきます。
治療①内服薬
ひとつ目の治療方法は、内服薬の服用です。
それぞれの症状を改善する効果の薬を飲んで、身体の内側から免疫力に働きかける治療です。
シミの改善や美白のために内服薬でよく用いられる成分には、以下の4つが挙げられます。
- トラネキサム酸…アミノ酸の一種。炎症の原因となる酵素の生成を抑制し、シミを防ぐ
- L-システイン…アミノ酸の一種。シミの原因となるメラニン色素の生成を抑え、代謝を高め古い角質を体外へ排出することを促す
- ビタミンC…シミの原因となるメラニン色素の生成を抑え、黒くなったメラニン色素を還元する
- ビタミンE4…ビタミンCの働きを助け、活性酵素の働きを抑え肌の細胞を守り、肌のターンオーバーを促す
肌のトラブルや症状によって、上記4つの成分のいずれか、または複数が配合された以下の内服薬が処方されることが多いです。
- シナール…ビタミンCとパントテン酸を配合した薬。シミやそばかすのケアに処方される
- ユベラ…ビタミンEが配合された薬。肌のターンオーバーの促進、シミの改善のために処方される
- ハイチオール…L-システインやパントテン酸が配合された薬。シミのほか、湿疹、ニキビ、蕁麻疹などさまざまな肌トラブルの治療に用いられる
4つの成分のいずれかが配合された薬は、市販品もあります。
ただし、市販品は処方薬よりも有効成分の配合量が少ないことが多いため、確実に効果を得るには病院で処方されたものを利用する方が効果的でしょう。
各種内服薬の服用期間や効果が出始めるタイミングは、シミの色素沈着の程度や肌質によって異なります。
一例としては、トラネキサム酸が内服薬として処方される場合は、だいたい4~5週間の服用が目安となるようです。
治療②クリームなどの外用薬
2つ目は、クリームなどを肌に塗ることによる治療方法です。
内服薬が身体の内側から治療するのに対し、外用薬は外側からアプローチをします。
シミの改善や美白のために外用薬でよく用いられる成分は、以下の2つです。
両方とも、シミの原因となるメラニンの排出を促進したり、生成を防いだりする効果が期待されます。
- トレチノインクリーム
- ハイドロキノンクリーム
トレチノインクリームとは、皮膚の代謝を促す効果がある「トレチノイン酸」が配合されたクリームです。
気になるシミに塗布することで、肌表面のメラニン色素が垢として排出され、シミの改善につながります。
ただし、トレチノインクリームは副作用として皮膚炎が起こる可能性があります。
塗布した部分が赤くなったり、角質が剥けたりする場合がありますが、裏を返せば薬が効いている証拠とも言えます。
ハイドロキノンクリームとは、シミの原因であるメラニンの生成を阻害する働きをする「ハイドロキノン」が配合されたクリームです。
シミ以外のニキビ跡やくすみの改善にも用いられます。
また、若干の漂白効果もあるとされているため、美白を目指したい方にもおすすめ。
外用薬での治療期間はシミの大きさや濃さにより異なりますが、早くて1週間程で効果が出てくると言われます。
塗布する期間の目安は、2ヶ月となることが多いようです。
治療③ピーリング
3つ目の方法は、ピーリングです。
皮膚科や美容皮膚科で行うピーリングは、ほとんどが「ケミカルピーリング」と呼ばれる、化学薬品を使用したピーリング方法です。
グリコール酸、サリチル酸など、皮膚のターンオーバーを促進する働きを持つ薬剤を肌に塗布します。
そうすることで、新しい皮膚の再生が活性化され、メラニン色素が含まれる古い角質が押し上げられ流れます。
ピーリングによる治療を行う期間は、個人差があります。
シミの大きさや濃さ、部位によっても変わるようですが、およそ2週間〜1ヶ月に1度の頻度で通う人が多いようです。
治療④レーザー
最後の治療方法は、レーザー治療です。
皮膚に専用のレーザーを当てダメージを与え、その修復過程で生成されるコラーゲンを利用してきれいな肌を作り上げます。
レーザーには様々な種類があり、シミの種類や濃さ、部位やできた時期に応じて使い分けされます。
施術を受ける期間は、シミの種類や濃さによって異なりますが、およそ3~6か月間が目安となるようです。
まとめ
ここまで、病院での美白治療について紹介してきました。
シミやくすみの治療は、主に美容外科や美容皮膚科で診てもらえます。
病院での美白治療には、症状によって様々な方法がありますが、代表的なものは以下の4つです。
- 内服薬をもらう
- 外用薬をもらう
- ピーリングをする
- レーザーで除去する
この記事を参考に、症状にあった診療科で、適切な治療方法で美肌を目指してみてください。