まつ毛の役割は「異物や乾燥から目を守る事」です。
まつ毛が短い人&少ない人は、目が乾燥しやすくなったり汚れが入りやすくなったりしてしまうことも珍しくありません。
今回の記事では、まつ毛の主な役割やまつ毛に関連する病気、健康なまつ毛を保つためのケア方法について紹介します。
まつ毛は目の保護に重要!主な役割4つ
まつ毛は目の健康や保護のために、大きな役割を果たしています。
まつ毛の主な役割は、以下の4つです。
- ゴミやほこりなどの異物から眼球を守る
- 知覚神経で接触を感知して反射的にまぶたを閉じさせる
- 目の周りを保湿して眼球の乾燥を防ぐ
- 表情や目元の美しさを作る
それぞれの役割について、具体的に解説しましょう。
1. ゴミやほこりなどの異物から眼球を守る
まつ毛は、ゴミやほこりなどの異物がまつ毛に入らないよう保護する役割があります。
まつ毛があることで異物の侵入を防ぎ、眼球を守る働きを担っているのです。
砂埃などに晒されている、砂漠のラクダのまつ毛が長いのも同様の理由です。
2. 知覚神経で接触を感知して反射的にまぶたを閉じさせる
まつ毛の生え際付近には、知覚神経が多く存在しています。
知覚神経は感覚神経とも呼ばれ、視覚・聴覚・感覚で感じた刺激を中枢神経に伝える働きをしています。
まつ毛の根元付近を触ったり異物が触れたりすると、すぐに目を閉じる反射が起こります。
この反射は知覚神経の働きで、目に異物が入ることを防ぐセンサーのような役割を担っているのです。
3. 目の周りを保湿して眼球の乾燥を防ぐ
まつ毛は、目の周りを保湿する役割もあります。
まつ毛がないと眼球が乾燥しやすい状態になり、かすみ目などが起こりやすくなってしまいます。
眼球は常に潤っている部分なので、なるべく乾燥しないようにまつ毛が湿度を保っているのです。
4. 表情や目元の美しさを作る役割も
まつ毛が長い方やまつ毛が濃い方は、目元が華やかに見えて目力が強調されます。
また、まつ毛があることで表情が柔らかく見えることも。
まつ毛には眼球を守る役割ももちろんありますが、表情や目元の美しさを作っているのもまたまつ毛の役割のひとつなのです。
まつ毛に関連する主な病気2つ
まつ毛に関連する主な病気は、以下の2つです。
- 逆さまつ毛
- まつ毛貧毛症
それぞれの病気について、原因や症状などを詳しく解説しましょう。
1. 眼球や角膜を傷つける「逆さまつ毛」
逆さまつ毛は、「まつ毛内反症」と呼ばれる病気です。
まつ毛は本来眼球の外側を向いて生えていますが、稀に眼球の内側を向いて生えてしまうことがあります。
上まぶたが逆さまつ毛になる原因は、加齢やたるみが多いといわれています。
一方で下まつ毛が逆さまつ毛になる原因は、筋肉のたるみが多いです。
まつ毛が眼球に触れてしまうと、眼球や角膜を傷つける原因になってしまいます。手術によって治療を行う場合が多いです。
2. まつ毛が不足する「まつ毛貧毛症」
まつ毛貧毛症は、まつ毛が少なくなったり、短くなったりする病気です。
まつ毛が不足すると眼球にゴミや汚れが入りやすくなり、傷ついてしまう可能性が高まります。
原因はさまざまですが、主に加齢や薬の副作用などが考えられます。
さらに女性のまつ毛貧毛症に多い原因としては、まつ毛へのダメージやケア不足などが挙げられます。
まつ毛貧毛症の治療には、生活改善やケアの指導、薬による治療などがあります。
健康なまつ毛を作るために【4つのケア】
健康なまつ毛を保つためには、正しいケアをすることが重要です。
まつ毛を保護するための正しいケア方法は、主に以下の4点です。
- メイクをやさしくしっかり落とす
- 濃いメイクや強いビューラーを避ける
- 健康的な食事・睡眠の習慣を
- まつ毛育毛剤で「まつ育」する
1. メイクをやさしくしっかり落とす
目元付近の皮膚は弱いので、少しの刺激で炎症を起こしたり、まつ毛が抜けたりしてしまうので、メイクを落とす際は、なるべく肌やまつ毛に負担をかけないようにしましょう。
メイク残りもまつ毛にダメージを与える原因のひとつになりますので、目元のメイクはすっきり全部落とすように心がけてください。
2. 濃いメイクや強いビューラーを避ける
目元の濃いメイクは、メイク残りの原因になります。
特にカールキープ力の高いマスカラは落ちにくいので、クレンジングをしてもまつ毛に残ってしまいがち。
なるべく目元に負担をかけないよう、ナチュラルメイクにするのがおすすめです。
3. 健康的な食事・睡眠の習慣を
生活習慣は、まつ毛の健康に大きな影響を及ぼします。
特にまつ毛の主成分であるタンパク質が不足すると、まつ毛が抜けやすい状態になってしまうので注意しましょう。
睡眠中には成長ホルモンが分泌されるので、たっぷり睡眠時間を取ることも大切です。
栄養バランスの取れた食事と規則正しい睡眠で、まつ毛を健康に保ちましょう。
4. まつ毛育毛剤で「まつ育」する
まつ毛が少なくて悩んでいる方は、まつ毛育毛剤を使うのがオススメ。
まつ毛育毛剤はまつ毛貧毛症の治療にも用いられ、まつ毛を育毛するための有効成分が含まれています。
ちなみに、まつ毛美容液はまつ毛を保湿したり、補修・保護したりする製品です。
まつ毛美容液には育毛効果がありませんので、まつ育をしたい方はまつ毛育毛剤を使うようにしましょう。
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まつ毛の役割は目の安全・健康を守ること【ない人は育毛しよう】
健康なまつ毛を保つには、正しいケアや規則正しい生活習慣が重要です。
なるべくまつ毛に刺激を与えないよう、メイク落としの方法も見直してみることをおすすめします。
既にまつ毛が少なくて悩んでいる方は、まつ毛育毛剤でまつ毛を育てましょう。