女性のボディメイク

【肥満になるメカニズム】脂肪が付く原因や病気のリスクを確認

【肥満になるメカニズム】脂肪が付く原因や病気のリスクを確認

「いつまでも理想の体型でいたい」
「肥満にならないように予防したい」
「どのように肥満になるのか仕組みを知りたい」

このように思っている人はとても多いでしょう。

肥満になると見た目以外にもさまざまな疾患を引き起こす原因にもなるので、健康的な生活の妨げにもなります。

今回は肥満になるメカニズムと、脂肪がつく原因や病気のリスクを解説していきます。

肥満は2種類に分けられる!

ひとまとめに「肥満」と言っても、以下の2つに分けられます。

  • 皮下脂肪型肥満
  • 内臓脂肪型肥満

詳細をチェックしていきましょう。

皮下脂肪型の肥満!

女性の身体に付きやすいのが皮下脂肪です。

皮下脂肪とは、皮膚のすぐ下につく脂肪のことで、運動不足や過剰なカロリー摂取が原因となっています。

皮下脂肪は見た目や重さによる影響はありますが、病気のリスクは比較的低いです。

皮下脂肪型肥満は疾患に直接結びつくものではないですが、肥満状態が長期になると関節や月経にも異常をきたすので、減量をしていくことが必要になります。

また、若年のころだとそれほど影響はありませんが、中年期になると身体への負担が大きくなるので注意が必要です。

身体に付きにくい皮下脂肪ですが、一度付いてしまうと落とすのが難しくなってしまうので、皮下脂肪が付かないような生活を心がけたいですね。

内臓脂肪型の肥満!

内臓脂肪は男性に付きやすい脂肪で、こちらも運動不足や食べすぎが原因になります。

その名の通り内臓の周りに付く脂肪のことで、皮下脂肪よりも見た目に反映されにくいです。

しかし中年期以降になると高血圧や糖尿病、心筋梗塞などを引き起こす可能性が高くなってしまうので、食生活の改善や適度な運動を行ってください。

内臓脂肪型肥満は病気のリスクが高くなりますが、比較的落としやすい脂肪でもあるので早急に減量を始めていきましょう。

皮下脂肪型肥満のメカニズム!

見た目に大きく影響する皮下脂肪は、ダイエットをすることで理想の体型を手に入れられ、身体への負担を軽減できます。

どのように皮下脂肪型肥満となってしまうのか、メカニズムを以下で詳しく見ていきましょう。

人は体内に脂肪を蓄える生き物!

狩りを行っていた昔の時代では、「次にいつ食料が手に入るかわからない」という状況だったので、食べた物の栄養が身体に蓄えられるような仕組みになりました。

しかし食べ物が過剰になった昨今では、食べすぎにより肥満になってしまう人が後を絶ちません。

肥満状態が続くと身体に悪影響を及ぼすので、ダイエットを行って適正体重を維持できるようにしましょう。

エネルギーが過剰!脂肪に変わる流れ!

摂取エネルギーが過剰になると体内では消費しきれなくなるので、使いきれなかった分はすべて脂肪に変換されてしまいます。

ここでは、脂肪に関係している細胞の働きを紹介していきましょう。

褐色脂肪細胞とは?

褐色脂肪細胞(かっしょくしぼうさいぼう)とは、脂肪細胞全体の約1%しか存在していない非常に数が少ない細胞です。

脂肪燃焼を手助けする役割を担っていますが、主に赤ちゃんのころに多く存在している細胞なので、褐色脂肪細胞自体が脂肪燃焼を行っているわけではありません。

年齢を重ねるとともに褐色脂肪細胞の数は減少していくので、このことが中年太りにつながっているのではと考えられています。

白色脂肪細胞とは?

白色脂肪細胞(はくしょくしぼうさいぼう)とは、皮膚の下や内臓の周りに多く存在している細胞で、過剰になった糖を細胞内に取り込んで中性脂肪として蓄える働きがあります。

この白色脂肪細胞が活発に働くことで、身体にたくさんの脂肪がついて肥満体型になってしまうのです。

脂肪が分解される流れ!

身体についている脂肪は、そのままにしていても消費されることはありません。

エネルギーとして利用するためには、遊離脂肪酸(ゆうりしぼうさん)へと分解をしなければならないのですが、そのときに必要となるのがリパーゼという酵素です。

リパーゼは交感神経が働くと活発になり、脂肪を遊離脂肪酸とグリセロールに分解してから各臓器でエネルギーとして利用しやすい形にするのです。

ストレスによりコルチゾールが過剰に分泌される!

慢性的なストレスがかかると、ストレスホルモンと言われているコルチゾールが分泌されます。

コルチゾールには糖を作り出し全身に運ぶ役割がありますが、消費されないと血液中に糖が多くなり、血糖値を下げるためにインスリンが分泌。

インスリンは「肥満ホルモン」とも言われていて、体内に脂肪を溜め込んでしまう働きがあるので、急激な血糖値の上昇を抑えなければなりません。

遺伝子異常の可能性も!

臓器でエネルギーを燃やして熱を発生させますが、遺伝子異常により熱産生を高めにくい人もいます。

内臓や筋肉でエネルギーを燃やしにくくなるので、過剰になった分が脂肪として蓄えられてしまうのです。

高脂血症や高血圧など様々な病気に繋がる!

脂肪が多くなると高脂血症や高血圧など、さまざまな病気のリスクが潜んでいます。

肥満は生活習慣病とも密接な関係があり、重大な病気につながる可能性が非常に高いです。

健康な生活をおくるためにも、体重の増加には注意しましょう。

内臓脂肪型肥満のメカニズム!

内臓脂肪型肥満は、皮下脂肪型肥満と比べて見た目ではわかりにくい人もいますが、病気のリスクが高いのは内臓脂肪型肥満です。

どのようなメカニズムにより内臓脂肪が溜まってしまうのか、以下で詳しく解説していきます。

内臓脂肪型肥満もエネルギーの摂りすぎが影響する!

食べすぎによるエネルギー過多と運動不足により脂肪が増加するのは、皮下脂肪型肥満と同じです。

皮下脂肪は食べすぎによって脂肪が多くなりますが、内臓脂肪は脂っこい食事やアルコール、炭水化物を多く摂ると増える傾向にあります。

さらに運動不足が積み重なると消費するエネルギーの量も少なくなるので、余った糖や脂質が脂肪に変わって内臓の周りに蓄積してしまうのです。

メタボリックシンドロームの原因に!

内臓脂肪の増加は、メタボリックシンドロームに直結します。

メタボリックシンドロームは生活習慣病を引き起こす原因となるもので、重篤な病気につながる可能性が高い病気です。

診断基準は、腹囲の計測のほかにも、

  • 脂質異常
  • 高血圧
  • 高血糖

のうちのいずれか2つが合併している状態が、メタボリックシンドロームとして診断されます。

腹囲は男性の場合は85cm以上、女性なら90cm以上が判断基準です。

糖尿病や心筋梗塞など深刻な病気の原因に!

内臓脂肪型肥満になるとインスリンの働きを抑えるホルモンや、血圧を上げる物質が増えるので高血圧、糖尿病になります。

さらに内臓脂肪が増えると血中に中性脂肪が放出されるので、身体への負担が大きくなり心筋梗塞などの重篤な疾患を引き起こすのです。

内臓脂肪を減らすためには適度な運動や食事管理は必要になってきますが、自分で管理をするのは難しい人は医療機関を受診してくださいね。

肥満をそのままにしておくと危険性が高まります!

今回は肥満のメカニズムと、皮下脂肪型肥満・内臓脂肪型肥満の違いについて解説しました。

過度な体重増加は病気のリスクを上げるだけでなく、生活の質も下げてしまいます。

特に、40代以降の中年期になるとホルモンバランスや代謝が乱れて脂肪が増えやすくなるので、生活習慣を見直して栄養バランスを考えた食事や運動を取り入れましょう。