まつ毛美容液を眉毛に塗布し続けたとしても、長さが変わることはありませんし、本数が増える事もありません。
美容液は育毛剤ではないため、毛を伸ばす効果がないためです。
それどころか、赤みやかゆみなどの副作用が発現する可能性もあります。
まつ毛美容液を眉毛に塗っても長さが変わることはない
冒頭でお話した通り、まつ毛美容液を眉毛に塗布したとしても、眉毛が伸びることはありません。
こちらでは、まつ毛美容液が眉毛の育毛に効果がない理由について詳しく紹介します。
- 美容液は育毛剤ではないので、そもそも毛を伸ばす効果がない
- 赤みやかゆみなど思わぬ副作用が現れる場合がある
美容液は育毛剤ではないので、そもそも毛を伸ばす効果がない
まつ毛美容液は、まつ毛を育毛する製品ではありません。
しかし、「まつ毛美容液で毛が伸びる」と誤解している方が多いことが現状です。
まつ毛美容液の主な効果は、以下の通りです。
- まつ毛にハリやコシを与える
- まつ毛のダメージを修復する
- まつ毛を健康的な状態に整える
まつ毛美容液は、まつ毛に栄養を与えることでハリやコシをアップさせ、健康な状態に整えます。
また、ダメージを受けたまつ毛を修復し、丈夫な状態に整える効果があります。
上記の通り、まつ毛美容液には「毛を伸ばす」「育毛する」という効果はありません。
あくまで毛に対して栄養を与えたり、ダメージを修復したりする効果しかないので、眉毛に塗ったとしても育毛効果を実感することはできないでしょう。
赤みやかゆみなど思わぬ副作用が現れる場合がある
まつ毛美容液は、まつ毛に対して塗布することを目的として作られた製品です。
そのため、想定と違う方法で使用してしまうと、思わぬ副作用が現れることも考えられます。
まつ毛は毛の量が少ないので、自ずとまつ毛美容液の塗布量も少なくなります。
しかし、眉毛はまつ毛よりも毛が多く濃いケースが多いため、塗布するまつ毛美容液の量も増えます。
塗布量が増えると、赤みやかゆみ、腫れなどの思わぬ副作用が起こりやすくなってしまいます。
そのため、まつ毛美容液を眉毛に塗布することはやめてください。
まつ毛育毛剤であれば、眉毛が伸びる可能性がある
こちらでは、まつ毛育毛剤が眉毛育毛に及ぼす効果について詳しく解説します。
重要なポイントは下記2つ。
- 眉毛が伸びたという試験結果がある
- まつ毛育毛剤は医薬品なので副作用に注意する
眉毛が伸びたという試験結果がある
まつ毛育毛剤の主な効果は、以下の通りです。
- まつ毛を太く濃く育てる
- まつ毛の育毛を促進し、量を増やす
こういったことから、まつ毛育毛剤を眉毛に塗布することで、毛を太く濃くしたり、毛の量を増やしたりできる可能性があります。
実際にまつ毛育毛剤を眉毛に塗布すると、眉毛が伸びたという研究結果があります。
この実験では、まつ毛育毛剤に含まれる「ビマトプロスト」という有効成分を眉毛に塗布し、安全性と有効性を調べました。
ビマトプロストを1日1回塗布し続けた結果、眉毛の密度や直径、患者の満足度が評価されました。
また、副作用についても問題なく、安全性が確認されたとのことです。
まつ毛育毛剤は医薬品なので副作用に注意する
まつ毛育毛剤は、緑内障の治療などにも用いられる「ビマトプロスト」といった成分を配合しています。
そのため、まつ毛育毛剤は立派な医薬品なのです。
医薬品ということは、さまざまな副作用が発現する可能性があります。
特に、目周りの色素沈着、眼圧の低下、目の乾き、目の充血などは良く起こりうる副作用です。
少しでも違和感を感じた場合は、すぐにまつ毛育毛剤の使用を中止して様子を見ましょう。
症状が改善されない場合には、医療機関を受診して医師の指示を仰いでください。
また、まつ毛育毛剤を眉毛に使用するのは、本来の使い方とは異なるため、ごく少量ずつ試して問題が起こらないか確認しつつ進めてください。
SNSの情報に惑わされないようにしよう
SNSでは、「まつ毛美容液で眉毛が伸びる」などといった誤った情報が拡散されていますが、美容液には、育毛効果のある有効成分は一切配合されていません。
こういった情報に惑わされず、自分の目的に合った製品を正しい使用方法で使うようにしましょう。
まつ毛美容液・まつ毛育毛剤を使用中に少しでも異変を感じた場合は、すぐに使用を中止して様子を見ましょう。
異変や違和感がおさまらない場合は、症状に応じて適切な医療機関を受診してください。