女性のライフスタイル

産後の生理痛が気になる!痛みの状況によっては病気の可能性も!

産後の生理痛が気になる!痛みの状況によっては病気の可能性も!

出産という命がけの大仕事を終えて子育てをしている最中に、生理が再開して生理痛に悩んでいる人も多いと思います。

痛みの度合いは個人差がありますが、痛みがどれくらい強くなれば医療機関を受診したらいいのか、という基準もわからないですよね。

産後の生理痛は病気の可能性もあるので、安易に考えてはいけません。

今回は産後の生理痛について解説していきますので、痛みに悩んでいる人や対策を知りたい人は最後までチェックしてください。

産後に生理が始まるのはいつ頃?

産後の生理が始まるまでの期間は、約2~3ヶ月となっています。

ホルモンバランスが乱れている状態なので再開までに時間がかかる人もいますが、遅くとも産後8ヶ月までには80%の人が再開しているようです。

しかし完全母乳で授乳を行う場合は、卒乳してから生理が再開するまで1年以上空く人もいるので、再開までの期間は個人差がとても大きいと言えるでしょう。

産後に生理が再開されるサイン!

生理が再開されるサインは妊娠をしていないときと同じで、腹痛や腰痛のほかに胸の張りなどがあります。

人によっては頭痛や眠気が強くなるといった兆候もあるので、「生理がくるかも」と思うようなサインがあれば準備をしておきましょう。

産後の生理痛が辛い!原因と対策は?

1年弱途絶えていた生理が開始される産後は、痛みがひどくなったと感じる人が多いです。

なぜ産後の生理痛がひどくなるのか、原因と対策を紹介していきます。

主な原因はホルモンバランスの乱れ!

生理痛がひどくなる原因として多いのが、ホルモンバランスの乱れです。

産後はまだ身体もホルモンの状態も安定していないことが、妊娠前より生理痛が辛いと感じる原因になります。

また、毎月同じ症状が出る人もいれば、月によって生理痛の度合いが変わる人もいるので、あまりにも辛い生理痛の場合は医療機関を受診するようにしましょう。

産後の生理痛を抑える方法!

生理痛がひどい場合は最終的には医療機関を受診するのが得策ですが、その前に自分でできる対策を行ってなんとかしたいと思うものですよね。

ここでは産後の辛い生理痛を緩和する方法を紹介しますので、痛みに悩んでいる人はぜひ実践してください。

消化の良い食事!

生理痛がひどいときは、消化の良い食事をするように心がけましょう。

脂っこいものやアルコールを飲むと生理痛がひどくなる原因になります。

食欲があまりない場合でも、何も食べなければ身体に栄養も行き渡りませんし、さらに生理痛が悪化してしまうことも。

消化に時間がかかると胃や腸に負担をかけるので、香辛料や脂質が多い食べ物は避けましょう。

以下のような消化に良い食品を取り入れるようにしてくださいね。

肉類 鶏肉、赤身肉(脂の多い部分や牛肉はNG)
魚介類 白身魚
穀類 おかゆ、うどん(雑穀や玄米は消化に時間がかかるのでNG)
卵製品 茶碗蒸し、半熟卵(固茹でや生卵は避けるほうが良い)
果物 りんご、バナナ、桃
野菜 じゃがいも、ほうれん草、にんじん、白菜
大豆製品 湯豆腐、豆乳、ひきわり納豆

基本的には味付けは薄味で、「煮る・蒸す・茹でる」などを行って加熱して調理するようにしましょう。

質の良い睡眠を!

睡眠不足が積み重なると自律神経が乱れて、生理痛が悪化することがあります。

日本人は睡眠時間が短いことでも有名ですが、最低でも6時間は確保したいところ。

しかし、なかには睡眠時間が5時間未満しかないという人も少なくありません。

理想の睡眠時間は8時間ですが、難しい人はお昼寝が効果的です。

仕事などで忙しい平日は日中に20分前後の仮眠をして、休日は15時までに切り上げられるようなお昼寝をすると、生理痛の緩和が期待できます。

体を冷やさない!

身体が冷えると、産後の生理痛を悪化させてしまいます。

産後でなくても冷えは女性の身体にはとても悪影響を与えるもので、血流が滞って下腹部に痛みを感じることが多くなる傾向に。

気温が下がる冬だけでなく、夏でも空調の風が当たって身体が冷えるので、冷え対策はしっかり行いましょう。

すぐにできる冷え対策は以下の通りです。

  • 生姜や発酵食品、根菜などの身体を温める食べ物を取り入れる
  • ストレッチを行う
  • 湯船に20分前後浸かる
  • 空調が直接当たらない場所に座る
  • 薄着にならない

上記の中でも特に効果があるのは食事と入浴です。

温かい食べ物や飲み物をとるだけでも体温は上昇しますし、入浴は身体の内側から温めてくれます。

産後は食事に気を遣ったりゆっくりと入浴したりするのは難しいかもしれませんが、生理痛が長引くと生活の質を下げてしまう原因に。

周りの協力も得ながら、辛い生理痛を緩和していきましょう。

産後に生理痛のような痛みが!病気の可能性も!

女性の身体は、出産が終わるとものすごい早さで妊娠前の状態に戻ろうとします。

その過程でさまざまな身体の不調が起こりますが、生理が再開していないときに生理痛のような痛みを感じる人も多いです。

どのようなことが原因となっているのか、以下で詳しく見ていきましょう。

後陣痛の可能性!

産後間もないときの下腹部の痛みは、後陣痛であることが多いです。

妊娠時に大きくなった子宮が元の大きさに戻ろうと収縮するのですが、このときに生理痛のような痛みがみられることがあるので、生理が再開したと勘違いする人も多いでしょう。

また、後陣痛は悪露(おろ)と呼ばれている出血を伴う分泌物が排出されるので、生理と間違えやすいです。

後陣痛は産後3日ほどで治まることが多いですが、長引くようなら担当医に相談してくださいね。

帝王切開による子宮内膜症の可能性!

帝王切開で出産した場合は、切開した傷口に子宮内膜が付着して子宮内膜症を発症することがあります。

頻繁に起こることではありませんが、帝王切開の場合は可能性として考えられるので、ほかに思い当たることがなければすぐに医療機関を受診するようにしてください。

子宮筋腫の可能性!

子宮筋腫があると、下腹部痛や不正出血のほかにも月経困難症や貧血などの症状があらわれます。

子宮筋腫がある場所や大きさによっても症状は変わってきますが、良性の腫瘍なので命に関わることはありません。

しかし不妊になってしまう可能性もあるので、再度妊娠を希望している人は医師と相談して子宮筋腫の治療法を選択しましょう。

子育てによるストレス!

ストレスが溜まると自律神経が乱れて血流が悪くなり、子宮の収縮が強まって生理痛がひどくなることがあります。

産後は慣れない育児や家事の負担などが積み重なると、ストレスが溜まってしまい自律神経が乱れやすいです。

周りの協力を得たり適度にストレス発散をしたりなどで、溜まったストレスを解消してくださいね。

産後の生理痛に違和感を覚えたら早めに医師に相談しよう!

今回は産後の生理痛について解説しました。

女性の身体は赤ちゃんがいなくなると急激に元の身体に戻ろうとしますが、その過程で生理痛に似た痛みを感じることがあります。

また、産後8ヶ月までに生理が再開する人が多く、体調も万全でないことが多いですよね。

生理痛が辛いときは、

  • 消化の良い温かい食べ物や飲み物をとる
  • 湯船に浸かる
  • 睡眠時間を確保する

などを意識してください。

また、産後の生理痛には病気の可能性もあるので自分で判断や様子見はせずに、違和感を覚えたらすぐに医師に相談しましょう。