生理前に起こる体や心や身体的症状であるPMSは、ホットヨガで改善できる可能性があります。
本記事では、ホットヨガの基本情報からPMSの改善が期待できる理由についてまとめました。
ホットヨガと普通のヨガの違い
ヨガには、常温で行うヨガだけでなく、ホットヨガと呼ばれる種類が存在しています。
本記事の主題であるPMSの改善には、このホットヨガが効果的と考えられていることから、常温ヨガとの違いを理解しておく必要があるでしょう。
ホットヨガと普通のヨガの違いについて下記の内容にまとめました。
- 通常のヨガよりもたっぷりと汗をかける
- 場所に指定がないのが通常ヨガ、高温多湿の空間でやるのがホットヨガ
- ホットヨガの料金イメージ
それぞれ解説します。
通常のヨガよりもたっぷりと汗をかける
ホットヨガ自体は、1970年代にインド人のビクラム・チョードリー氏によって考案されたもので、インドに近しい環境を再現したものと言われています。
レッスンスタジオによって違いがありますが、一般的には室温35〜40度、湿度55〜65%程度に設定されている中でヨガを行うのがホットヨガです。
日本の気候とは大きく異なる環境で行うヨガは、身体の可動域が広がり、たっぷりと汗をかけるようになっているのです。
場所に指定がないのが通常ヨガ、高温多湿の空間でやるのがホットヨガ
通常のヨガは場所を選ばずに実施できます。
自宅でやる人もいれば、スポーツジムのスタジオで楽しんでいる方もいらっしゃいます。
ホットヨガは高温多湿の環境でないと実施できません。
そのため、ホットヨガはそれを展開するスクールなどに通うのが一般的ですが、場合によっては自宅でも環境を整えることが可能です。
室内温度が40度ほどで、湿度が60%ほどにキープできていればホットヨガを行うことができるでしょう。
ただし夏場など期間を問うため、継続的にホットヨガをしたい場合はスクールなどに通うことをおすすめします。
ホットヨガの料金イメージ
ホットヨガを生活に取り入れる場合、基本的にはそれを開催するスクールなどのレッスンを受けることになります。
ご自身がヨガに詳しく自分でホットヨガの環境を整えることができる場合は別ですが、ほとんどの方はレッスンを受けることを想定しているでしょう。
ホットヨガは、心身ともにリフレッシュできる魅力的な健康法ですが、当然ながら費用がかかります。
ホットヨガの料金イメージを簡単に下記にまとめました。
入会金 | 0~10,000円 |
月額料金 | 5,000~30,000円 | レッスン時間 | 50~60分 |
その他の費用 | 事務手数料や施設利用料、ほかレンタル料 |
ホットヨガのレッスンを行う教室は数多く存在しており、大手から個人が行っているものまで様々。
まず入会金を支払った上で月額料金が発生するものが一般的ですが、場合によっては体験が用意されている場合もあるためスポットで1,000円前後で受けられるものもあります。
また、事務手数料や施設使用料、タオルやウェアなどのレンタル料で数千円が発生する場合もあるため必ず確認しておきましょう。
料金体系も様々で、入会金は0円ながら月謝が高い、入会金は高額ながら月謝は安く施設利用料などもないといった場合もあります。
また、スポットで行くか継続して通うかによっても支払う総額が変わってくることでしょう。
本記事の主題である、PMSへの効果を期待するのであれば、生理は毎月やってくるものなので継続利用がおすすめです。
ただし経済的に負担が重くなることから、ご自身のライフスタイルと照らし合わせた上でホットヨガのレッスンを受けるのか考えてみましょう。
ホットヨガでPMSが改善する理由2つ
ホットヨガは、さまざまな健康効果をもたらすと言われています。
こちらでは、ホットヨガを続けるとPMSが改善するとされる2つの理由についてまとめています。
- ホルモンバランスが改善される
- 血行促進により生理痛が軽減される
それぞれ解説します。
ホルモンバランスが改善される
私生活にホットヨガを取り入れると、ホルモンバランスの改善が期待できます。
ホットヨガは通常のヨガとは違い高温多湿の空間にいることから、岩盤浴や暑過ぎないサウナの中にいるような状況です。
ウェアもそれ専用のものを着用していること、汗をたっぷりとかけること、さらにアロマの香りなどを使う教室もあることから環境自体にリラックスできる可能性があります。
また、ヨガ独特の呼吸法によって副交感神経が優位になり、ホルモンバランスが整いPMS改善に繋がると考えられています。
もちろん、「猫のポーズ」や「板のポーズ」、「牛のポーズ」といったヨガのポーズを取り入れて筋肉を伸ばすことも副交感神経優位に繋がります。
血行促進により生理痛が軽減される
ホットヨガは、高温多湿な環境で行うヨガなので、血行不良によって引き起こされる生理痛にも効果があるとされています。
例えば、寒い時期にお風呂に入った時、じんわりと体が温かくなって血の巡りが良くなるといった経験をされた方は多いはずです。
ホットヨガも血流が良くなりやすい環境で行われていることからPMS改善に役立つと考えられています。
体の冷えは生理痛症状を悪化させる原因として知られている為、身体をじっくりと温め、筋肉をほぐす事が生理痛軽減に繋がります。
ホットヨガに通えなくても、自宅での通常ヨガでPMS改善が期待できる
実は、ホットヨガではない通常のヨガでも十分にPMS改善に役立つことで知られています。
ここからは、通常ヨガでPMS改善が期待できるポーズについてお伝えしていきましょう。
- 扇のポーズ
- 子どものポーズ
- らくだのポーズ
扇のポーズ
扇のポーズは、その名の通り扇をイメージしたヨガのポーズです。
内臓の働きを整えるほか、全身にしっかりと酸素が行き渡るような効果が期待できるポーズであることから、PMS改善にも効果が期待できるでしょう。
扇のポーズのやり方を下記で紹介します。
- 床に座り両足を揃えて伸ばす
- 左足を床につけて外へ開く
- 右膝を曲げて股につける
- 左足のつま先を垂直に立てる
- 体を左に曲げ、左手で左足を握る
- 右腕を開き息を大きく吸う
- ゆっくりと息を吐きながら右腕を頭の横から左に倒し扇を意識する
- 呼吸を数回ゆっくりと繰り返し、体を元の位置に戻す
反対側も同様に行ってみましょう。
子どものポーズ
チャイルドポーズと呼ばれている「子どものポーズ」もPMSに効果的と言われています。
子どもが休憩しているようなポーズであり、ストレスの軽減やストレッチ効果、さらに疲労回復も期待できるポーズとして有名です。
子どものポーズのやり方を下記で紹介します。
- 足の親指を重ねずに正座し、背筋を伸ばす
- 前方の床に両手をつける
- ゆっくりと息を吐いて手を前に滑らせていく
- 骨盤より上半身を前に倒し、おでこを床につける
- 首や方などの力を抜いて背中を丸める
- その状態でゆっくりとキープさせる
子どもポーズを取り入れる際は、ヨガマットやベッド、布団の上などがおすすめです。
痛みが出るようであれば、無理をせずにお尻の下にクッションなどをおいてみたり膝を保護してみましょう。
らくだのポーズ
肩こりや腰痛などの改善に役立つとされているのが、「らくだのポーズ」です。
らくだのポーズには、むくみの改善が期待されており、血流促進や冷え性の改善にも繋がるためPMSに苦しむ女性にもおすすめのヨガポーズと言えるでしょう。
らくだのポーズのやり方を下記で紹介します。
- 両膝を肩幅に広げ、床に膝立ちの姿勢になる
- 両手を腰に当て、息を吸いながら胸を開く
- 腰を斜め上に伸ばし、ゆっくりと上半身を後方に反らす
- 右手で右のかかと、左手で左のかかとを掴む
- 胸を天井に向けて開き、呼吸を30秒ほど続ける
- 両手を腰に戻して、体を下の位置にゆっくりと戻す
らくだのポーズは比較的中級者向けと言われており、少し難しいと感じる方もいるでしょう。
そういった方は無理をせずに、支えてもらったり、つま先を立てるなど工夫をしてみてください。
ヨガを取り入れて、PMSを少しでも軽減させよう
PMSに悩んでいる方は、食事などの生活改善などだけでなく、ヨガを取り入れてみるのも一つの手段です。
本記事で紹介した通り、中でもホットヨガはPMS改善に効果が高いと考えられています。
ただし、金銭的な問題や通うことが難しいといった場合、通常ヨガでも十分にPMSに効果できるでしょう。
ヨガは、毎日取り入れたい健康法であることから、日々これらポーズを習得しているとPMSに悩む時期もすんなりと取り入れることができます。
ぜひ、本記事を参考にヨガでPMS改善を目指してみてはいかがでしょうか。