薄毛が気になり始めた方にとって、パーマは「隠せる手段」でもあり「髪を痛めるリスク」でもあります。
結論から言えば、髪がまだ残っている初期の薄毛であれば、パーマは効果的なカバー手段になります。
髪にボリュームと動きを出すことで、地肌の透けを目立たなくし、スタイリングも簡単になるためです。
ただし、薄毛が進行しすぎていたり、髪が細くダメージを受けている場合は、パーマで逆に薄毛が強調されてしまうこともあります。
この記事では、パーマが薄毛隠しに有効な理由、注意点、そしてタイプ別のおすすめスタイルまでをわかりやすく解説します。
パーマがはげ隠しに有効な2つの理由

パーマが薄毛・はげ隠しに有効な理由には、主に以下の2つがあります。
パーマで薄毛隠しを検討している方はぜひ参考にしてみてください。
- パーマで薄毛をボリュームアップできる
- 自然な毛流れを作ってハゲをカバーできる
パーマで薄毛をボリュームアップできる
パーマには、髪に立体感を持たせてボリュームを出す効果があります。
髪が根元からふんわりと立ち上がることで、地肌の透けを自然にカバーできます。
頭頂部やつむじが潰れやすい方には特に効果的で、トップに高さを出すことで全体の印象が大きく変わります。
朝は乾かすだけでも自然にボリュームが出やすくなり、スタイリングも簡単になります。
必要に応じて、トップや前髪だけに部分的にパーマをかけることも可能です。
自然な毛流れを作ってハゲをカバーできる
パーマをかけると、髪に流れやクセが生まれるため、思い通りの毛流れを作りやすくなります。
これにより、生え際やつむじ、分け目など、見せたくない部分を自然にカバーすることができます。
また、形がついているため、セットが崩れにくくなるというメリットもあります。
髪の方向を調整するだけで、薄くなっている部分の露出を抑えることができるため、見た目の印象が大きく改善されます。
【タイプ別】薄毛におすすめパーマスタイル

薄毛のタイプ別で、向いているパーマスタイルが異なります。
今回は、「M字はげ」と「頭頂部はげ」に向いているパーマのスタイルをそれぞれご紹介しましょう。
M字はげに最適なツーブロック+パーマスタイル

M字型におでこが後退しているタイプには、ツーブロックのパーマスタイルが効果的です。
サイドを短く刈り上げ、トップに長さとボリュームを持たせることで、M字部分の薄毛を自然にカバーできます。
特に、剃り込みのように深く入ったM字ラインも、ツーブロックと地続きに見えることで目立ちにくくなるのがポイントです。
薄毛ではなく、スタイルの一部として認識されやすくなるため、視線が気になりにくくなります。
また、髪に段差ができることでシルエットにメリハリが生まれ、全体の印象を引き締めてくれる効果もあります。
トップにパーマをかけて動きを加えると、ボリューム感がさらに強調され、M字のラインがより自然に隠せます。

頭頂部の薄毛にはソフトパーマ+前髪アレンジ
頭頂部の薄毛が気になる場合は、ボリュームを出しすぎないソフトパーマがおすすめです。
自然なふんわり感が出せるため、過度に主張することなく、さりげなくカバーできます。
前髪を軽くかき上げるようにセットすることで、視線を上に逃がし、頭頂部の薄さを目立たなくする効果もあります。
【ハゲ悪化するかも】薄毛パーマ3つの注意点

薄毛を隠すためのパーマをするにあたって、3つの注意点があります。
薄毛隠しのパーマを検討している方は、必ず確認しておきましょう。
- パーマで薄毛をボリュームアップできる
- 自然な毛流れを作ってハゲをカバーできる
進行した薄毛にはパーマが逆効果になる
頭皮全体が見えるほど薄毛が進んでいる場合、パーマで髪を立ち上げても隠すことができません。
ボリュームを出す素材が足りないため、逆に地肌が強調される結果になります。
この段階では、パーマで隠すよりも、他の髪型を検討する方が現実的です。
細い髪・ダメージ毛はパーマで悪化する可能性
髪が細くなっている、あるいはすでにカラーや熱処理などでダメージを受けている場合は、パーマによってさらに状態が悪化する可能性があります。
パーマは、髪内部の結合(シスチン結合)を一度切ってから再結合させることで形を変える仕組みですが、髪が弱っているとこの操作に耐えられず、タンパク質が変性しやすくなります。
薬剤が過剰に浸透すると、髪のハリやコシが失われ、ふにゃっとした仕上がりになるだけでなく、薄毛がより目立ってしまう原因にもなります。
また、表面のキューティクルが剥がれている状態では、髪の内部に必要以上に薬剤が入り込み、結果として枝毛や切れ毛を引き起こすこともあります。
施術前には、髪の太さ・ダメージの程度を美容師に正確に伝え、薬剤の強さや放置時間を調整してもらうことが重要です。
弱酸性パーマや部分パーマなど、髪に負担の少ない方法を提案してもらえるかもポイントになります。
スパイラル・ツイストパーマは特にダメージが大きい
スパイラルパーマやツイストパーマは、動きが強く出る分、薬剤も強く、髪への負担も大きくなります。
細くなった髪には不向きで、仕上がりも派手になりやすいため、ナチュラルに隠したい場合は避けた方が無難です。
ボリュームを出すだけであれば、ソフトなパーマで十分効果があります。
はげ隠しには「短髪」や「坊主」という選択肢もある
薄毛の進行具合によっては、無理に隠すよりも「見せる」スタイルの方が清潔感や印象が良くなる場合もあります。
短髪にすると頭の形がすっきり見え、爽やかな印象を与えることができます。
坊主スタイルなら、手入れが簡単でコストも抑えられます。

美容師さんに相談して自分に合ったスタイルを見つけよう
薄毛の悩みは人によって状態も範囲も異なります。
どのパーマスタイルが合うか、どこまで隠せるかは、自分一人では判断が難しいこともあります。
信頼できる美容師に現在の髪の状態や希望の仕上がりを相談し、自分に合ったパーマを選ぶことが重要です。
無理に隠そうとせず、自然な見た目を作るための方法を一緒に考えてもらいましょう。
この記事の参考サイト
パーマのメカニズム-毛髪内部の3つの側鎖結合:日本パーマネントウェーブ液工業組合
「ツーブロック」のヘアスタイル:hot pepper beauty