生理終わりかけの頭痛は、女性ホルモンのひとつである「エストロゲン」の分泌量と深い関わりがあります。
生理周期に伴うホルモンバランスの変化が、血管の収縮や拡張に影響を及ぼし、頭痛を引き起こすことがあるのです。
本記事では、生理終わりかけ・生理後の頭痛の原因を詳しく解説し、効果的な対処法や、ご自身の体質に合った漢方薬・市販薬の選び方について紹介します。
急な頭痛に備え、適切に対処するための知識を身につけましょう。
生理終わりかけの頭痛の原因は「エストロゲン」分泌量の急激な低下
血管の収縮や拡張に影響が出て頭痛を引き起こす
生理終わりかけの頭痛は、女性ホルモンであるエストロゲンの急激な低下が主な原因です。
生理中、エストロゲンは高いレベルで分泌されていますが、生理の終わり頃になるとその分泌量が急激に減少します。
エストロゲンの減少が脳内の血管の収縮・拡張に影響を与え、セロトニンという神経伝達物質の分泌にも関わると考えられています。
血管が過剰に拡張すると、頭痛が起こりやすくなります。
片頭痛の既往がある女性では、このホルモン変動による頭痛が顕著に現れることがあります。
生理終わりかけの頭痛に効果的な対処法
生理終わりかけの頭痛に効果的な対処法は、主に次のとおりです。
- マグネシウムを含む食べ物を摂取する
- エストロゲンの働きをサポートする食べ物を摂取する
- 「加味逍遙散」「呉茱萸湯」など体質に合った漢方を飲む
- 外出時は鎮痛剤を持ち歩く
頭痛に適切に対処すると、痛みを軽減して快適に生活できるようになるでしょう。
それぞれの詳しい対処法について、具体的に解説します。
マグネシウムを含む食べ物を摂取する
マグネシウムはセロトニンの分泌を促し、頭痛の緩和に効果を発揮します。
マグネシウムが豊富な食材と食材ごとの含有量は、主に次のとおりです。
食材 | 含有量(100gあたり) |
---|---|
牡蠣 | 65mg |
わかめ | 110mg |
ほうれん草 | 40mg |
アーモンド | 290mg |
成人女性の場合、マグネシウムは1日あたり260〜290mgの摂取が推奨されています。
これらの食材を日常的に取り入れることで、生理終わりかけの頭痛を和らげることが期待できます。
バランスの取れた食事を心がけ、積極的にマグネシウムを摂取しましょう。
エストロゲンの働きをサポートする食べ物を摂取する
生理終わりかけに女性ホルモンのエストロゲンが急激に減少すると、頭痛を引き起こすことがあります。
この頭痛を和らげるためには、エストロゲンの働きをサポートする次のような食品を積極的に摂取することが有効です。
- 大豆
- ブルーベリー
- ラズベリー など
大豆イソフラボンは、体内でエストロゲンと似た働きをすると言われています。
また、ブルーベリーやラズベリーなどのベリー類も、抗酸化作用が期待できるため、生理中の不調をサポートするのに役立つでしょう。
「加味逍遙散」「呉茱萸湯」など体質に合った漢方を飲む
生理終わりかけの頭痛には、体質に合わせた漢方薬が有効な場合があります。
「加味逍遙散(かみしょうようさん)」は、ホルモンバランスの乱れによる精神的な不調や頭痛、肩こりなどに用いられ、体力がなかったり疲れやすかったりする方におすすめです。
「呉茱萸湯(ごしゅゆとう)」は、冷えによって起こる頭痛や吐き気を伴う片頭痛に効果があるとされています。
漢方薬は個人の体質や症状によって効果が異なるため、医師や薬剤師に相談して、自身の体質に合ったものを選ぶとよいでしょう。
継続して服用することで、体質の改善と頭痛の緩和が期待できます。
外出時は鎮痛剤を持ち歩く
生理はじめは安静に過ごす人が多いが、生理終わりは生理痛が良くなってくるため、予定を入れる人も多い。
急な痛みに備えて鎮痛剤を持ち歩くことがおすすめ
生理のはじめは安静に過ごす人が多いものの、生理の終わりかけは生理痛が和らぐため、外出の予定を入れる方も多いでしょう。
しかし、生理終わりかけのタイミングで急な頭痛に見舞われることも少なくありません。
予期せぬ頭痛に備え、市販の鎮痛剤を携帯しておくことをおすすめします。
服用する際は、用法・用量を守り、症状が改善しない場合は医師や薬剤師に相談してみてください。


体質に合う漢方や薬の選び方
痛みに効果的な薬を選ぶためには、体質に合った漢方や医薬品を知ることが大切です。
体質に合う漢方や薬を選ぶポイントは、主に次のとおりです。
- 自分の体質を把握する
- 持病がある場合は医師に相談
- 飲んでみて合わなければ別のものを試す
ポイントを押さえて適切な漢方や薬を選び、より効果的に頭痛を解消しましょう。
自分の体質を把握する
冷えやすい、浮腫みやすい、胃腸が弱いなどがあれば、症状に適した薬や漢方を用いる
適切な漢方や薬を選ぶためは、自分の体質を理解することが重要です。
冷えやすい、むくみやすい、胃腸が弱いなどの症状がある方は、体質に適した漢方薬や市販薬を選びましょう。
冷えが原因の頭痛には体を温める作用のある漢方が、ストレスからくる頭痛には精神的な安定を促す漢方が効果的です。
自身の症状や体質を把握し、それに応じた薬を選ぶことで、より効果的に頭痛を和らげることができるでしょう。
持病がある場合は医師に相談
普段服用している薬と飲み合わせの悪いものもあるため
持病がある方や、日常的に他の薬を服用している場合は、必ず医師や薬剤師に相談しましょう。
市販薬や漢方薬の中には、持病の症状を悪化させたり、現在服用している薬との飲み合わせが悪かったりするものがあります。
自己判断で服用すると、予期せぬ副作用や健康被害につながる可能性も考えられます。
安全かつ効果的に頭痛に対処するためにも、専門家のアドバイスを受けることが重要です。
飲んでみて合わなければ別のものを試す
初めての薬で効果が得られない場合は、別の種類の薬や漢方薬を試してみるのもひとつの方法です。
漢方薬や市販薬は、効果が感じられるまでに時間がかかったり、体質との相性があったりするためです。
自己判断で服用を続けるのではなく、症状が改善しない場合は医師や薬剤師に相談し、自身の体質や症状に合ったものを改めて選ぶようにしましょう。
生理4〜5日目は頭痛が起こりやすい!万が一に備えて対処を
生理終わりかけの頭痛は起こりやすいため、適切に対処するための知識を身につけ、万が一に備えることが大切です。
今後もし突然の頭痛に襲われた時は、こちらの記事で紹介した知識を思い出して応急処置として実践してみましょう。
この記事の参考サイト
エストロゲン:Wikipedia
頭痛の原因:くすりと健康の情報局