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男性の更年期障害に用いられる漢方薬ランキング【実際の処方数でランク付け】

男性の更年期障害に用いられる漢方薬ランキング【実際の処方数でランク付け】

男性更年期を調べていくと、サプリや食事の話に続いて必ず出てくるのが「漢方薬」です。
ただ、実際の医療現場ではどの漢方がどれくらい使われているのか、数字で示されることは多くありません。

体調の波に悩みながら、漢方薬に興味はあるものの「自分に合うのはどれなのか」が分からず迷う男性も少なくないはずです。
そこで今回は、国のデータベースに基づき、実際の処方量という客観的な数字で、男性更年期に使用されている漢方薬をランキング形式でまとめました。
症状の傾向と漢方の特徴が重なるポイントを知ることで、自分の状態を整理する手がかりにもなります。

数字でわかる。男性更年期に“よく処方されている漢方”ランキング

順位 漢方名 処方量(2015〜2023年)
1位 補中益気湯 536,866,910g
2位 牛車腎気丸 380,055,491g
3位 八味地黄丸 311,230,019g
4位 人参養栄湯 199,711,187g
5位 桂枝加竜骨牡蛎湯 42,573,636g

男性更年期に関連する漢方薬は数多くありますが、実際に処方されている量には大きな差があります。
ここで紹介するランキングは、国の医療データ(NDB)が集計した2015〜2023年の処方量から算出しています。

疲労・下半身の不調・不安や自律神経の乱れといった症状の強さによって、使用される漢方の傾向が見えてきます。

このランキングの基準について

漢方薬は「症状 × 体質」で選ばれるため、使用される頻度は医療現場での経験則と密接に関係します。
そこで、今回は客観的な数値に基づいて、よく使用される漢方を整理しています。

  • 医療現場での処方量データをもとに選定
  • 男性更年期の症状と一致する漢方のみを抽出
  • 体質差を前提に“使用傾向”として評価

医療現場での処方量データをもとに選定

厚生労働省のナショナルデータベース(NDB)に公開されている処方量を活用し、2015〜2023年の累計量から順位を算出しています。
処方量が多いほど、医師が実際の現場で選択する機会が多いという指標になります。

男性更年期の症状と一致する漢方のみを抽出

男性更年期は疲労、気力の低下、冷え、排尿トラブル、不安など複数の症状が重なります。
今回は、それらの症状と医学的に関連が深い漢方に絞り込んでいます。

体質差を前提に“使用傾向”として評価

漢方は体質との相性があるため、処方量=誰にでも効くという意味ではありません。
ただし、使用頻度が高い漢方は、臨床上「合う人が多い」傾向を示す指標として役立ちます。

1位:補中益気湯(疲労・気力)

処方量 536,866,910g

補中益気湯は、慢性的な疲労感や気力の落ち込みに対して最もよく処方されている漢方です。

消化吸収を支える生薬が多く含まれ、エネルギー産生の土台を整える方向に作用します。
疲れが抜けず、午後にガクッと落ちる男性に選ばれやすい処方です。

成分(生薬名) 原生薬量
オウギ 4.0g
ソウジュツ 4.0g
ニンジン 4.0g
トウキ 3.0g
サイコ 2.0g
タイソウ 2.0g
チンピ 2.0g
カンゾウ 1.5g
ショウマ 1.0g
ショウキョウ 0.5g

2位:牛車腎気丸(足腰・頻尿)

処方量 380,055,491g

牛車腎気丸は、足腰のだるさ、冷え、頻尿など「下半身の弱り」に使われる代表的な処方です。

腎の働きを補う生薬が中心で、加齢に伴う下半身の力不足を整える目的でよく選ばれます。
男性更年期で増える、夜間のトイレ回数や下肢の冷えに関連する症状とも相性が良い処方です。

成分(生薬名) 原生薬量
ジオウ 5.0g
ゴシツ 3.0g
サンシュユ 3.0g
サンヤク 3.0g
シャゼンシ 3.0g
タクシャ 3.0g
ブクリョウ 3.0g
ボタンピ 3.0g
ケイヒ 1.0g
ブシ末 1.0g

3位:八味地黄丸(冷え・排尿)

処方量 311,230,019g

八味地黄丸は、牛車腎気丸の基礎処方で、冷えや排尿トラブルが中心の男性に用いられています。

下半身の冷たさ、尿の出の弱さ、夜間頻尿など、加齢とともに増える変化に対応する処方です。
足腰の冷えを主訴にする人には、最初の候補になることが多い漢方でもあります。

成分(生薬名) 原生薬量
ジオウ 6.0g
サンシュユ 3.0g
サンヤク 3.0g
タクシャ 3.0g
ブクリョウ 3.0g
ボタンピ 2.5g
ケイヒ 1.0g
ブシ末 0.5g

4位:人参養栄湯(不安・体力)

処方量 199,711,187g

人参養栄湯は、体力の低下とともに不安感が強くなりやすい男性に選ばれる漢方です。
補気作用と精神面を支える生薬が組み合わさっており、身体の弱さとメンタル面の揺らぎが同時に気になるケースで使われます。
男性更年期では、疲労と不安が重なることが多く、その点に合致する処方です。

成分(生薬名) 原生薬量
ジオウ 4.0g
トウキ 4.0g
ビャクジュツ 4.0g
ブクリョウ 4.0g
ニンジン 3.0g
ケイヒ 2.5g
オンジ 2.0g
シャクヤク 2.0g
チンピ 2.0g
オウギ 1.5g
カンゾウ 1.0g
ゴミシ 1.0g

5位:桂枝加竜骨牡蛎湯(不安・性)

処方量 42,573,636g

桂枝加竜骨牡蛎湯は、不安感、動悸、性機能の落ち込みなど、自律神経の乱れが背景にある症状へ用いられます。

牡蛎に含まれる成分は沈静作用を持ち、体の興奮を落ち着かせる方向に働きます。
男性更年期で多い「気持ちがそわそわする」「夜になると不安が増える」といった状態に合いやすい処方です。

成分(生薬名) 原生薬量
ケイヒ 4.0g
シャクヤク 4.0g
タイソウ 4.0g
ボレイ 3.0g
リュウコツ 3.0g
カンゾウ 2.0g
ショウキョウ 1.5g

まとめ:男性更年期は“疲労・下半身・自律神経”が要点

男性更年期で多く処方される漢方を数字で見ていくと、疲労・下半身の衰え・自律神経の不安定さという三つの軸が浮かび上がります。

漢方薬は体質との相性が重要なため、ランキングは「人気」ではなく「臨床現場で使われている傾向」として活用することが大切です。
不調の出方が複数にまたがる男性にとって、症状の整理をするうえで一つの道しるべになります。

この記事の参考サイト

補中益気湯エキスの売上・処方数・薬価2015~2023【内服】
牛車腎気丸エキスの売上・処方数・薬価2015~2023【内服】
八味地黄丸エキスの売上・処方数・薬価2015~2023【内服】
人参養栄湯エキスの売上・処方数・薬価2015~2023【内服】
桂枝加竜骨牡蛎湯エキスの売上・処方数・薬価2015~2023【内服】
ツムラ補中益気湯エキス顆粒(医療用):株式会社ツムラ
ツムラ牛車腎気丸エキス顆粒(医療用):株式会社ツムラ
ツムラ八味地黄丸エキス顆粒(医療用):株式会社ツムラ
ツムラ人参養栄湯エキス顆粒(医療用):株式会社ツムラ
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