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【心因性早漏】早漏は脳や精神面の影響によって引き起こされる

早漏は脳や精神面の影響によって引き起こされる。心因性早漏について徹底解説

早漏にはさまざまな種類があります。
単純にペニスが敏感というだけでなく、メンタルが影響して早漏になる事も珍しくありません。

本記事では、その中でも私たち人間の、「脳」が深く関係しているといわれる心因性早漏についてまとめました。

早漏は脳で分泌されるセロトニンと深い関係がある。

早漏というと、亀頭や体中の皮膚が敏感なため、すぐに射精してしまうといったイメージを持つ方が多いかもしれません。
エンターテイメント系の漫画やアニメ、映画においても、早漏はペニスなどが敏感といった描写が多いことも関係しているでしょう。

しかし、早漏の中には精神的、つまり心因性のものが存在しており、その症状は心因性早漏と呼ばれています。
心因性早漏は、主に脳で分泌されるセロトニンとの関係が示唆されており、根本的原因もそこにあるといった意見が主体です。

なぜ、心因性早漏がセロトニンと関連するのか下記で解説していきます。

  • セロトニンが不足すると自律神経が調整できずノルアドレナリンが増加する
  • ノルアドレナリンの増加を抑制できないと意図しない射精が起こってしまう

セロトニンが不足すると自律神経が調整できずノルアドレナリンが増加する

私たちの脳内では、常にさまざまな神経伝達物質が分泌されています。
セックスにおける重要な神経伝達物質は興奮に関連するドーパミンといわれていますが、射精にはセロトニン,ノルアドレナリンと呼ばれる神経伝達物質が大きく関与しています。

セロトニンは、心を安定させるなど人間にとって重要な神経伝達物質ですが、心因性早漏の方の場合、このセロトニンが不足していると考えられています。
ノルアドレナリンは、ストレスホルモンの一種と考えられており、ストレスを受けた際に多く分泌される神経伝達物質です。

私たちの心のバランスを保つために重要と呼ばれているのが自律神経ですが、ノルアドレナリンは交感神経を優位にする働きがあります。
交感神経はストレス状態といった悪いイメージがありますが、ほどよいストレスは人間にやる気をもたらし、さらに集中力も高めるため重要な状態です。

一方、セロトニンは上記でお伝えしたように心の安定に関連する神経伝達物質で、リラックスした状態の副交感神経を優位にする働きを持ちます。
本来、セロトニンが不足せずに正常に分泌されていれば、心のストレスと弛緩のバランスが取れるため、不安定な精神状態に悩まされることはありません。

しかし、強いストレスや慢性的なストレスによりセロトニンが不足すると、ノルアドレナリン分泌量が増加してしまう恐れがあります。

ノルアドレナリンの増加を抑制できないと意図しない射精が起こってしまう

ペニスが勃起するためには副交感神経が優位になる必要がありますが、射精しやすい状態にするにはノルアドレナリンの働きが必要になります。
厳密には非常に複雑な働きですが、簡単にいえば射精感を高めるまではセロトニン優位射精感が高まっている時はノルアドレナリン優位と考えるとわかりやすいでしょう。

さて、セロトニンは、ノルアドレナリンの働きを抑制する働きがあると考えられています。
セロトニンの分泌量が不足していなければ、射精感が襲ってきてもノルアドレナリンの働きを抑制できるため、射精コントロールが可能です。

しかし、心因性早漏の方の場合、常に不安が多くセロトニンが不足していることに加え、不安やストレスはノルアドレナリンの分泌量を増加させる可能性があるため、射精感をコントロールできません。
セロトニンが正常に働かず、射精をコントロールできず早漏になってしまう状態が心因性早漏と考えると分かりやすいのではないでしょうか。

性のトラウマや過度な興奮によっても早漏になる

心因性早漏にはさまざまな要因が考えられますが、そこには性のトラウマ、また過渡な興奮も考えられます。

  • 精神・心理的影響による早漏は心因性の早漏と呼ばれる
  • 緊張や不安が脳のセロトニン不足に影響する

精神・心理的影響による早漏は心因性の早漏と呼ばれる

繰り返しになりますが、心因性早漏は精神・心理的影響によって起こる早漏です。

慢性的に強烈な不安がある、強迫性障害、気分変調症、不安障害など、心因性と一口にいっても個人によってその内容はさまざまです。
心の不安と射精は別の話と思われがちですが、精神的な病は神経伝達物質の働きに悪影響を与えることから、射精にも大きく関係してきます。

ペニス自体に問題はなく、身体的な外傷もないのに早漏になったとか、今までは普通にセックスができていたのに急に早漏になったといった場合、心因性早漏を疑ってみる必要があるでしょう。

緊張や不安が脳のセロトニン不足に影響する

健康的かつほど良いストレス環境で毎日を過ごしている方であれば、セロトニン不足に陥る心配はないでしょう。

一方、慢性的なストレスをはじめ、極度の緊張や不安が継続する場合、セロトニンの分泌量が減少し、セロトニン不足になると考えられています。
例えば、職場が厳しい労働環境と劣悪な人間関係に悩まされるような環境だった場合、多くの人は辞めることでしょう。

しかし、中には経済的理由や会社からの社会的制裁などを恐れ、日々苦しみながら仕事を続けていたとします。
日々の恐怖と不安からストレスによりセロトニンが不足し、気がつくと精神を病んでしまうといった話をよく耳にしないでしょうか。

セロトニン不足は、職場だけでなく家族関係や恋人関係、また知人、友人関係など、さまざまな状況が引き金となります。
その結果、ノルアドレナリンなどの神経伝達物質が抑制できなくなり、射精感もコントロールできなくなるのです。

心因性早漏になる主なメンタル的原因5選

心因性早漏になる主なメンタル的原因を5選下記の内容にまとめました。

  • セックスの経験不足
  • セックスに対するトラウマ
  • 仕事面でのストレス
  • 人間関係のストレス
  • 自分自身のコンプレックス

セックスの経験不足

セックスの経験不足によって、心因性早漏になる可能性があります。
例えば、若年期にパートナーもほとんど同じ歳、さらに初体験であれば、プレッシャーがかかる状態ではないため精神的にも不安はそこまで感じないでしょう。

しかし、ある程度の年齢になった際に経験豊富なパートナーとセックスするとなった場合、下手だと思われたら嫌だとか早く射精してしまったらどうしようこんなにエッチな女の人がいるのかなど、その不安と少ない体験から強い緊張と興奮に襲われます。

上記でもお伝えしたように、緊張や興奮が強いとノルアドレナリンが多く分泌されるため、射精感がコントロールしにくくなるのです。
経験不足による不安、緊張、興奮によって心因性早漏になることも珍しくありません。

セックスに対するトラウマ

心因性早漏の中でも比較的多いと考えられているのが、セックスにおけるトラウマです。
代表的なトラウマを下記で解説していきます。

  • 早漏が原因でパートナーとうまくいかなくなったことがある
  • 勃起がうまくいかず馬鹿にされた
  • 射精が早かったことで相手に嫌な態度を取られた

早漏が原因でパートナーとうまくいかなくなったことがある

挿入後に毎回数十秒で果ててしまった、挿入前に必ず射精して最後まで到達できないなど、早漏が要因で起こる現象は数多く存在します。

仮に、パートナーがそれでも満足していればよいですが、場合によっては女性側がセックスに満足できず、それが原因で破局するといった場合もあるでしょう。
もちろん、ハッキリと伝えられずに何となく振られた場合でも、男性の中では、きっと自分が早漏だからだと思い込むことはあります。

こういったエピソードがトラウマになると、次の女性にも早漏が原因で振られるかもしれないといった恐怖が襲ってくるため、心因性早漏になってしまうのです。

勃起がうまくいかず馬鹿にされた

心因性早漏は、パートナーに馬鹿にされるといった場合でも発症する場合があります。

例えば、セックス中に早漏のために先に射精し、その後にあまり勃起がうまくいかなかったとか、緊張でしっかりと勃起してくれなかったといったシチュエーションもあるでしょう。

この際、慰められるのも辛いところですが、笑われたり馬鹿にされると、それが強いコンプレックスになることがあります。
一度大きく馬鹿にされた経験から、また馬鹿にされるのではないかと思い込んでしまい、結果的に早漏になってしまうのです。

射精が早かったことで相手に嫌な態度を取られた

セックス中、射精が早かったことで相手に嫌な態度を取られたことで心因性早漏になることもあるでしょう。
思わず早く射精してしまった際、女性から「大丈夫だよ。溜まっていたんだね」と優しい言葉をかけてもらえれれば、まだ救われたかもしれません。

しかし、射精した後に一瞬、とても嫌な顔をされたり、ため息をつかれたり、最悪といった言葉を投げかけられるなど、あからさまに嫌な態度を取られた場合は話は別です。
とくに繊細な男性は、そのトラウマから抜け出せず、セックスをする度にその時のことがフラッシュバックしてしまうことでしょう。

これもまた、心因性早漏の引き金となるのです。

仕事面でのストレス

上記でもお伝えしたように、仕事面でのストレスも心因性早漏に関係してきます。
心因性早漏は、セックス中のトラウマなどが多い印象ですが、強い不安と緊張、ストレスが関連していればシチュエーションは問いません。

間違って大きなトラブルを起こした日、その強烈な不安とストレスから射精がコントロールできなくなり、心因性早漏になることもあるでしょう。
とくに、30代、40代は責任あるポストに就くことも多く、さらに体力も20代よりも衰えていることから注意したいポイントです。

人間関係のストレス

人間が悩む理由の多くが、人間関係だといわれています。
嫌いな人間、嫌われている人間がいても気にしないといった方であればよいですが、厄介な人間がいるといった人は注意が必要です。

トラブルとなっている人間と一生出会わないのであれば解決しようがありますが、仕事で毎日出会うとか、友達、家族だとしたら日々強いストレスに苛まれることになるでしょう。

目の前のパートナーにも集中できず、その人間関係が脳内をグルグルと巡ることから強烈なストレスになり、射精感がコントロールできなくなることもあるのです。

自分自身のコンプレックス

仕事も良好、トラウマもなく、人間関係、パートナーとも問題なく付き合っているのに、心因性早漏になるといった方もいます。

こういった方々の場合、「自分自身のコンプレックス」に悩まされている可能性があるでしょう。
自分自身のコンプレックスについて下記で解説します。

  • 包茎
  • ED
  • 「早漏なのではないか」という思い込み

包茎

包茎と一口にいっても種類は多く、勃起時には包皮がむける仮性包茎であれば、まだそこまで悩む必要はないでしょう。
しかし、真性包茎やカントン包茎など手術が必要な包茎は、男性自身の強いコンプレックスになりえます。

そもそも包茎の方は亀頭が敏感であることから、敏感性早漏といった場合が多い傾向です。
包茎が恥ずかしい、包茎だから早漏だなど、包茎といった状態に強いストレスを感じることで心因性早漏にもなる可能性があります。

ED

ED(勃起不全)も、男性にとっては強烈なコンプレックスとなります。

EDによって勃起がうまくいかないといった状況は、パートナーを喜ばすことができないとか、素敵な女性がいてもアタックしにくいといったネガティブな状況を生み出すでしょう。

セックス中も、しっかりと勃起してくれるか不安で頭がいっぱいになったり、その不安と緊張から早く射精してしまうようになる場合があります。
完全に勃起しないEDであれば別ですが、少しずつ回復してきた際に心因性早漏になるとより不安が増すのではないでしょうか。

「早漏なのではないか」という思い込み

早漏ではないかといった思い込みも、心因性早漏の引き金となります。

人間、良いことを思い込んでいれば夢は叶うと言われていますが、一方で悪いことが起こると毎日思っていればそれを引き寄せてしまう場合もあるでしょう。

ほかの男性は数十分もセックスできるのに、自分は10分くらいだから早漏だなど、そのことを不安に感じることで、セックス中もストレスに苛まれ、早く射精する恐れがあります。

どんなに遅漏の方でも、場合によっては早く射精してしまうことは十分にあり得ます。
きっと自分は早漏だと思い込むことで、本当に心因性早漏になってしまうこともあるのです。

脳・精神面に原因のある心因性早漏の改善方法を解説

脳・精神面に原因のある心因性早漏の改善方法を下記の内容にまとめました。

  • セックスの前に早漏であることを相手に伝える
  • セックスの前に適量のお酒を飲む
  • 早漏治療ができるクリニックに通う

それぞれ解説します。

セックスの前に早漏であることを相手に伝える

心因性早漏は、精神的な不安が引き起こす早漏です。
その逆を言えば、精神的安定を手に入れることで脳の働きを正常化できる可能性があるということです。

セックスをする際、いいところを見せよう、へたれな自分を見せたくないと虚勢を張らずに、「自分は早漏だ」と伝えてみましょう。
相手も、早漏だと分かっていればそれなりのプレイをしますし、仮に早く射精しても、“思ったより長く入っていたよ”とカバーしてくれるかもしれません。

自分自身、早漏であることを相手が分かっていれば、射精に対する不安がなくなるため、落ち着いてプレイに臨めます。

セックスの前に適量のお酒を飲む

お酒が多少飲める方であれば、セックス前にお酒を適量飲んでおくのも手段のひとつです。
疲れた後、お酒を一杯飲むと心がほぐれ、さらに明るい気分になった経験を持つ方は多いでしょう。

お酒の種類、量にもよりますが、お酒は気分を高揚させるドーパミン、そしてセロトニンの分泌を促す作用があると考えられています。
セックス前にお酒を飲むことでリラックスできるほか、セロトニンの分泌量も補える可能性があるため、心因性早漏には効果的と考えられます。

早漏治療ができるクリニックに通う

心因性早漏を、根本から治療したいと考えている方もいるでしょう。
そんな方は、早漏治療ができる専門クリニックに通うことをおすすめします。

専門的な早漏治療の内容を下記にまとめました。

  • 医薬品「プリリジー」の処方
  • スプレータイプの麻酔もアリ
  • カウンセリングによるメンタル治療

医薬品「プリリジー」の処方

専門の早漏治療クリニックでは、早漏治療薬が処方されます。

早漏治療薬「プリリジー」は、2009年にヤンセン・シラグ社によって開発された世界初の内服早漏治療薬で、「ダポキセチン」と呼ばれる成分を含んでいるところが特徴です。

有効成分ダポキセチンが、セロトニンの再取込を抑制し分泌量を増加させる事で射精に至るまでの時間を3~4倍に延ばします。

先発医薬品
プリリジー 60mg

プリリジー 60mg

プリリジー60mgは、挿入時の射精までの時間をおよそ3倍〜4倍ほど延長させる効果を持つ、世界初の早漏防止治療薬です。日本ではまだ認可が下りて…
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スプレータイプの麻酔もアリ

心因性+敏感性早漏の人にはスプレータイプの麻酔薬を使う事も推奨されます。
表面麻酔成分のある薬をペニスに塗布する事で、ペニスへの刺激を弱め、長くセックスを楽しめるようになります。

ジェネリック医薬品
ステイロングスプレー

ステイロングスプレー

ステイロングスプレーは、世界で最も用いられる局所麻酔薬の成分リドカインを含んだスプレーです。即効性があるため、神経を一時的に麻痺させ知覚神経…
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(55)

カウンセリングによるメンタル治療

心因性早漏は、その名の通りメンタルが関連する早漏です。
場合によっては、早漏だけではなく、体全体にメンタルが関連する不調が訪れているかもしれません。

心因性早漏のように、精神的なものが関連する早漏は、まずカウンセリングによるメンタル治療の継続が必要です。
メンタル治療によって、自分自身、何が本当の原因で心因性早漏になったのか発見することもできるでしょう。

自分の悩みを吐露できる相手がいるだけでも、心因性早漏改善には大きなメリットがあります。
億劫にならず、心因性早漏の方は専門クリニックのカウンセリングを受けてみましょう。

心因性早漏は改善できる!早期・確実に治すなら一度クリニックを受診しよう

心因性早漏は、ペニスに外傷があったり先天的なものではありません。
心の病を克服される方が多いように、心因性早漏も精神的な部分が関連しているため改善は可能です。

つまり、心因性早漏は改善することが可能であり、悩みが解決する可能性があります。
心が不安で早漏になっているといった方は、まず専門クリニックのカウンセリングを受けましょう。

そこから、本当の原因を知り、対策していくことをおすすめします。

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