女性には毎月やってくる生理。しかし、月経前症候群(PMS)や生理中の体調の変化で悩む方は少なくないはず。
今や、女性の約9割が悩んでいると言われるPMS。
はっきりとした原因は分かっていませんが、女性ホルモンが関わっていると考えられています。
そのホルモン変動によって、突然彼氏と別れたくなってしまい、あとから後悔する人がたくさんいます。
そこで今回は、PMSが始まると彼氏と別れたくなってしまうメカニズムや、あとから後悔しないためにはどうしたらよいか、詳しく解説していきます。
PMSが影響して彼氏と別れたくなる!主な原因とは?
生理の3〜10日前になると現れる心身の不調のことをPMSと呼びます。
PMSの症状の出方には個人で差はありますが、症状は150以上にもなります。
その数ある症状の中で1番経験があると言われる「イライラ」。
このイライラを彼氏にぶつけてしまったり、彼氏に対してイライラした感情を持ってしまうことで、「彼氏と別れたい」といった感情が生まれてしまうのです。
自分では抑えられないほど情緒不安定になる!
生理前にはホルモンバランスが大きく変化します。
エストロゲンとプロゲステロンと呼ばれる二つのホルモンが、大きく増減を繰り返しているからです。
このホルモンのバランスが変わることで、心身の不調が起こってしまいますが、このホルモンの変化は体だけではなく、脳にも影響があるためイライラした感情が起きてしまったり、不安になったりします。
ホルモンによって引き起こされる感情のため、なかなか自分では抑えきれなかったり、コントロールするのが難しい場合もあります。
急に1人でいたくなることも!
あれだけ彼氏に会いたかったのに、いざ会うことが決まったり、待ち合わせの時間になった途端、会うことが億劫になってしまったり、1人でいたくなってしまうこともあります。
ドタキャンにならないように注意しましょう。
PMDDの可能性もある!
PMSになるひとの中には、PMDD(月経前不快気分障害)の人が約5%いると考えられています。
PMSよりも精神的な症状が強い場合は、PMDDの可能性があります。
もしかしたら自分はPMDDかも?と思う方は、次のチェック項目でチェックしてみましょう。
- 感情が不安定になる
- 苛立ち、怒りの感情があり、対人関係でいさかいが増える
- うつっぽさ、絶望感を感じ、自分に批判的になる
- 不安、緊張、高ぶっているという感覚がある
- 仕事・学校・友人関係・趣味に対しての興味が減る
- 集中力が低下する
- 疲れやすく、気力がわかない
- 食欲が増したり、特定の食べ物を食べたくなる
- 過眠または不眠になる
- 圧倒される、またはじぶんをコントロールできない感覚がある
- 乳房の痛みや張り、関節痛や筋肉痛、頭痛、むくみ、体重増加などの身体症状がある
PMSによる破局を抑えるには?
PMSの影響で彼氏と別れたくなってしまうこともあるかと思いますが、いっときの感情で別れてしまうと後悔してしまいます。
そんな後悔をしないために、どうすれば彼氏と別れずに済むか考えてみましょう。
彼氏と一緒にできる対策!
先にも話した通りホルモンバランスの変化で起こってしまうPMSなので、どうしても自分一人でなんとかしようとすると大変な部分があります。
まずは、彼氏と一緒にできる対策をまとめましたので、参考にしてください。
彼氏にPMSについて知ってもらう!
「PMS」という名前を知っている男性は、わずか12.6%しかいません。
ほとんどの男性が症状はおろか、名前すら聞いたことがないということになります。
まずはPMSについてどのような症状があり、それによってどのような心身の不調が起こるのか、自分はPMSになるとどんな状態になるのかを知ってもらう必要があります。
生理前になると、こんな状態になる。ということが男性側も知っておくことで、上手に付き合っていくことができるでしょう。
デートは1人の時間も作れるスポットだと気持ちも楽に!
どうしてもデートしたい!と彼氏から言われたら、映画やプラネタリウムはどうでしょうか。
1人の時間を作ることができますし、できることならあまり動きたくない…という場合にもおすすめです。
また、生理前は睡眠不足では無いのに、突然睡魔に襲われることもありますよね。
映画館やプラネタリウムのちょっと暗い雰囲気なら、うとうとしてしまってもバレることも殆どありません。
1人の時間も作れるスポットも取り入れたデートコースにすることで、気持ちも楽になるでしょう。
会う頻度を抑えることも大切!【PMSが落ち着くまで】
体調が悪いとき、気分が乗らないときは思い切ってデートを断ることも大切です。
体がだるかったり、情緒不安定になって思ってもいない一言を言ってしまうと、喧嘩の原因になってしまったり、彼氏も嫌な気持ちになってしまいます。
彼氏もそんな辛い状態にときに無理をしてデートして欲しいとは思っていないと思うので、気分が落ち着いたときに会う計画を立てましょう。
彼氏と別れたくなった時にできる対策!
PMSのせいで彼氏と別れたくなってしまったら…後悔してからでは遅いので、まずは、次にあげる4項目を試してみましょう。
気晴らしの時間を増やす!
情緒不安定にときに「彼氏と別れたい!」と思ってしまったら、そのことしか考えられなくなってしまうでしょう。
そうなるとどんどん負の方向へ進んでしまい、別れを切り出してしまうかもしれません。
「彼氏と別れたい!」と思ったときは、別のことを考える時間を増やし、気晴らしをしましょう。
お家でまったりと過ごしたり、お気に入りのカフェでぼーっとしてみたり。
お気に入りのリフレッシュアイテムを見つけておくのもいいかもしれませんね!
睡眠で気持ちを安定させる!
ただでさえ心身に不調をきたす睡眠不足は、PMSの大敵です。
睡眠の質が落ちると女性ホルモンに影響を与え、余計に不眠になってしまうことがあります。
質の良い睡眠を心がけて、気持ちを安定させましょう。
1人が辛い時はカウンセリングを受けてみる!
1人は辛い、でも彼氏に会うとイライラしてしまう。そんなときは1人で我慢せずにカウンセリングを受けてみる、という方法もあります。
精神的な症状が強い場合は、メンタルクリニックや心療内科の受診も効果的です。
低用量ピルなどを処方してもらう!
それでもPMSが辛い、改善しない場合はお薬に頼るという方法があります。
産婦人科を受診し、先生に診察してもらうことで、低用量ピル(OC:oral contraceptives)、低用量エストロゲン・プロゲスチン(LEP:low dose estrogen-progestin)配合薬を処方してくれる場合があります。
排卵を抑制することによって、月経周期にともなうホルモンバランスの変動を緩やかにし、心身の不調を軽くしてくると言われています。
※ピルを飲むことができる人には条件があります。リスクが伴う場合がありますので、必ず産婦人科医を受診しましょう。
破局してからでは遅い!治療しながら関係を維持しよう!
いかがでしたか?とても辛いPMSですが、そのときの感情で別れてしまっては、後悔してしまいます。
PMSや生理の本当の辛さは男性にはなかなか分からないとは思いますが、自分の感じていること、辛さ、不調を前もって説明しておくことで男性も少しずつ理解できるようになるはずです。
ぜひ、お二人にあった方法でPMSの不調を乗り越えてみてください。