生理前になると風邪っぽくなる、喉がイガイガするという方はいませんか?
「生理と風邪は関係ないでしょ」と思うかもしれませんが、実はもしかすると病気が隠れている可能性があります!
今現在症状に自覚のある方や「そういえば一定の周期で風邪を引くかも?」という方は、早めのチェックが必要です。
この記事では、可能性のある病気と喉のイガイガを抑える方法をご紹介していますので参考にしてみてください。
生理前に喉がイガイガする原因!見極め方は?
生理前に喉がイガイガするのはなぜなのでしょうか。
考えられる原因は4つあります。
- PMS
- 咽喉頭異常感症
- 風邪
- 花粉症
この章ではこれらの病気の原因と、主な症状について解説します。
それでは詳しく見ていきましょう。
PMSの症状でもある!
生理前に扁桃腺が腫れて痛みがでるのは「PMS(月経前症候群)」の症状の1つだと言われています。
それが起こる原因としては、生理前の免疫力の低下です。
生理前になると黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌の増え、女性の体は妊娠をする準備を始めます。
その際エネルギーを多く使用し、体内の栄養素が消費されるため普段よりも免疫力が低くなるのです。
その結果ウイルスや細菌に感染しやすくなってしまい、扁桃腺が炎症を起こして腫れてしまうことが考えられます。
主な症状は?
PMSの主な症状は喉の痛みの他にさまざまあります。
- 体のほてり
- 疲労感
- だるさ
- 頭痛
- 腰痛
- 貧血
などなど、風邪の症状と似通ったものも多いです。
PMSは生理が始まれば症状が改善するものなので、もし生理が始まっても症状が続くのであれば他の病気の可能性を考えましょう。
咽喉頭異常感症の可能性!
喉のイガイガの他に「喉に何かつかえている感じ」「物が飲み込みづらい」という症状があると、それは「咽喉頭異常感症」という病気の可能性があります。
咽喉頭異常感症とは「ヒステリー球」とも呼ばれ、原因はストレスとされていますが詳細がまだ明らかになっていない病気です。
ストレスをため込みやすい人や、責任感が強い人、我慢強い人が発症しやすい傾向にあるようです。
この病気はまだ不明な点が多いため、他の疾患が隠れているか確認する必要があるので、耳鼻咽喉科や内科を受診しましょう。
主な症状は?
前述しましたが、喉の痛みの他に以下の症状があります。
- 物がつかえる
- 締め付けられる
- 異物感がある
- 飲み込みづらい
普段は特に症状がなくても、飲食時や唾液を飲み込む時などに症状が現れることもあります。
特定の時間帯に出たりストレスを感じた時だけ強い症状が出たりと、症状の出方に個人差が大きい病気です。
風邪をひいている可能性!
PMSの章でも記載しましたが、PMS症状と風邪症状はとても似通っています。
生理前は基礎体温も高くなるので、ほてりや喉の痛みだけではすぐには判別しづらいものです。
平熱に関しても個人差があるため、一概に「○○℃以上の熱があれば風邪!」と言えるものでもありません。
妊娠の可能性も否定できませんので、生理周期やその他の症状がないか確認してから市販薬を使用するようにしましょう。
最も安心なのは医療機関で診断してもらうことです。
主な症状は?
風邪の主な症状は以下のとおりです。
- 頭痛
- 発熱
- 発熱による関節の痛み
- 咳
- 鼻水
- だるさ
- ほてり
- 疲労感
などなど大変多くの症状があります。
個人差もあるのですが、咳や鼻水は風邪特有の症状なのでこれらがある場合は風邪を疑ってよいでしょう。
花粉症が重なっている!
実は、花粉症でも喉の痛みを自覚する方がいます。
考えられる原因は、吸い込んだ花粉が喉の粘膜を刺激して起こるアレルギー症状と、鼻づまりからくる口呼吸による喉の乾燥です。
花粉症で代表的なのは杉やヒノキであり、だいたい1月下旬から5月いっぱいがシーズンとされています。
この時期は花粉症を自覚していなくても、マスクをしたりうがいをこまめに行ったりといった対策をしましょう。
主な症状は?
花粉症の主な症状は
- 粘性のない鼻水
- 鼻づまり
- くしゃみ
- 目のかゆみ
- 眠気
が代表的です。
花粉症にも個人差がありますが、共通するのは「鼻水」「くしゃみ」「目のかゆみ」が多いようです。
また、シーズンによって症状の大きさもことなるため、去年は喉の痛みはなかったのに今年は大きく症状が出たということもあります。
生理前の喉のイガイガを抑える方法とは?
それではここから、生理前の喉のイガイガを抑える方法を解説していきます。
その方法とは以下の4つです。
- 食生活で免疫力を高める
- 良質な睡眠をとる
- ストレスを発散させる
- 喉の乾燥を防ぐ
詳しく見ていきましょう。
免疫力を高める食生活を!
喉の痛みは、ウイルスや細菌による扁桃腺の炎症ですのでそれらに負けない体づくりをしましょう。
効果的な食材はさまざまありますが、ここでは普段の食事に取り入れやすい食材をご紹介します。
- 善玉菌が腸内環境を整えてくれる、納豆・みそ・ヨーグルトなどの「発酵食品」
- ビタミンと食物繊維で免疫力・抵抗力を高める「根菜類」
- 体を温めて免疫力を高める「生姜」
以上がおすすめの食材です。
おすすめは、すべての食材を使用した「味噌汁」ではないでしょうか。
いっぺんに摂取できて、しかも簡単なのでよかったら試してみてください。
良質な睡眠を心がける!
睡眠不足は自律神経を乱す要因です。
自律神経が乱れると免疫力の低下を招いてしまいます。
特に生理前はメンタルが不安定になってしまって眠りが浅くなることもあるので、睡眠の質を意識してみましょう。
睡眠の質を向上させるには、寝る前の行動も大切です。
体の筋肉をほぐすストレッチや、温かいお風呂に浸かって体の冷えをとると効果的です。
また、寝具を見直してみてもよいのではないでしょうか。
枕の高さを調整するだけでも、翌朝の目覚めが違ってきます。
ストレスが気になったら気晴らしをする!
ストレスを感じない生活をすることが理想ですが、現代社会ではそれは不可能です。
そのため、ストレスと上手く付き合う方法を見つけましょう。
効果的なのはスポーツやマッサージです。
体を動かしたりもみほぐしたりすることは、血流をよくして生理痛を緩和させる効果もあります。
もちろんそれ以外の趣味を楽しむことも効果があるので、休日は自分をメンテナンスする日と思ってストレス発散を意識した活動をしてみてはいかがでしょうか。
喉の乾燥を防ぐ!
喉の乾燥を防ぐことも大切です。
特に冬場は乾燥してしまい、喉の粘膜にウイルスや細菌が付着しやすい環境にあります。
喉を守るためにも、マスクを着用したり室内を加湿したりといった対策をしましょう。
また、タバコやアルコールも控えることをおすすめします。
これらは喉の粘膜に炎症を与えるものなので、控えるようにしましょう。
もしも摂取してしまった場合は、のど飴やスプレー薬で喉の炎症が起きる前に対処してください。
体も喉もゆっくり休ませてあげよう!
生理前の喉のイガイガは、免疫力の低下が原因であることが分かりました。
免疫力を低下させないよう、ストレスを発散させたり栄養のある食材を摂取したりするよう心がけてください。
また、辛い時は無理せずゆっくりと休むことをおすすめします。
生理に負けない体づくりをして、快適な生活を目指しましょう!