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生理中にレバー状の血の塊が!なかなか落ち着かないけど病気のサイン?

生理中にレバー状の血の塊が!なかなか落ち着かないけど病気のサイン?

生理が来たと思ったら、レバーみたいな血の塊が出た。

こんな経験をしたことがある人、決して少なくはないと思います。

血の塊が出てきても問題はないのか、何らかの病気だったりしないのか。

今回は生理中のレバー状の血の塊について詳しく解説していきます。

生理になるとレバー状の血の塊が!何か病気のサイン?

生理になり血が出てくるのには慣れているけれど、みたこともないレバー状の血の塊がでてきたときにはびっくりしてしまいますよね。

こちらからは、レバー状の血の塊がなぜ出てくるのかについて解説致します。

レバー状の血の塊よりも血液が多い人に注意が必要になる項目ですので、しっかりと読み進めて下さい。

過多月経の可能性がある

どろどろの血が大量に出てくる場合には、過多月経を疑った方が良いかもしれません。

過多月経とは、通常の月経(生理)に比べて排出される血の量が多い事を表す言葉です。

あまりにも多い量の血液が排出されると、貧血やめまい、ふらつき、息切れなど様々な症状に繋がってしまいます。

レバー状の血の塊が出るだけであれば問題はありませんが、血の量が多いと感じた時には注意が必要になります。

子宮筋腫や子宮腺筋症が隠れていることも

過多月経になる原因として、子宮筋腫や、子宮腺筋症が挙げられます。

子宮筋腫は子宮壁にできるこぶのような良性の腫瘍です。

筋肉が異常増殖する事で発生するとされており、大きくなると月経時の出血が増える原因となります。

子宮腺筋症は子宮の内側に出来るはずの子宮内膜が子宮筋の中に出来てしまう病気です。酷くなると月経時の出血が増える原因になります。

これら2つの要因により、過多月経になっている場合には治療などが必要になってきますので、ずっと月経の血が多かったり、レバー状の血の塊が出ている場合には、医療機関を受診しましょう。

止血凝固機能に異常がある

血液疾患など内科的疾患を持っている人は、月経時の出血が止まりにくくなり過多月経になることがあります。

過多月経が続く為、検査をした結果、血液系の異常が見つかったという人も少なくないので、可能性の1つとして覚えておきましょう。

子宮内膜が剥がれたことが原因

生理になると、妊娠時に必要になるはずだった「子宮内膜」が排出されます。

子宮内膜はどろっとした固めの血の塊です。

そのため、生理になるとレバー状の血の塊が出てくることがあるのです。

珍しいことではない

いつもはサラサラの血が出てくるのに、たまにレバー状の血の塊が出てくることに疑問を感じる人も少なくないでしょう。

基本的には女性は生理になると、子宮内膜などのどろっとした血の塊をサラサラにする酵素が排出される為、子宮内膜もサラサラの状態で排出されます。

ただ、酵素によって血がとかされるまえに子宮内膜が剥がれてしまうと、どろっとしたまま出てきてしまう為、レバー状の血の塊が出てきたと、驚く原因になります。

たまに出てくるどろっとした血の塊であれば、特に健康的に心配する必要はありません。

たまたま血をサラサラにする酵素が働くタイミングが遅かっただけです。

また、20代30代の女性には子宮内膜を成長される女性ホルモンが多く分泌されている為、決して珍しい症状ではないとされています。

当てはまったら病院へ【医師に相談する目安】

レバー状の血の塊がキッカケになり、自分の健康が心配になった人は医療機関を受診しましょう。

こちらでは、医療機関を受診する目安となる要素を解説致します。

まず、レバー状の血の塊が出てきたときに疑うべき病気は、主に以下の3つ。

  • 子宮筋腫
  • 子宮腺筋症
  • 子宮内膜ポリープ

これらの病期は体内で起こっているものになりますので、外見的になにか変化があるわけではありません。

そのため、排出される血の量や血の状態などを元に違和感を感じた時点で医療機関を受診する事をオススメします。

数ヵ月、血の量が多い状態が続いていたり、生理の度にドロドロの血の塊が出てくる場合には受診した方が病気の早期発見に繋がる可能性が高いです。

医療機関を受診した際には、エコー機器などを使って卵巣の状態、子宮の状態をチェックして貰うことになります。

一般的な治療方法について確認しよう

こちらからは血の塊を改善するための治療法について解説していきます。

どういった原因で症状が出ているかによって治療法が大きく変わってきます。

子宮筋腫の場合

子宮筋腫によってレバー状の血の塊が出ている場合には、主に以下2種類の治療法があります。

  • 手術での治療
  • 薬を使っての治療

手術で治療する場合

子宮筋腫を手術で治療する場合には、子宮を全部摘出する方法(子宮全摘手術)と、子宮筋腫のみを切除する方法があります。

将来的に子供を希望する人、子宮を残す希望が強い人には子宮筋腫のみを摘出する手術が推奨されます。

そうでない場合には、子宮を全部摘出する手術が推奨されることがあります。

子宮筋腫のみを切除する手術は子宮を残せるという大きなメリットがありますが、術中の出血が多くなる、再発の可能性があるといったデメリットもあります。

薬で治療する場合

現在、子宮筋腫を根本的に治療する医薬品は存在しない為、子宮筋腫を小さくしたりする医薬品を使って対処療法します。

具体的には、女性ホルモンの分泌を抑える医薬品を服用する事で、子宮筋腫を縮める治療になります。

6ヵ月を上限とし、治療が薦められます。(それ以上治療期間が長くなると、骨粗鬆症などの副作用が現れる可能性が高くなるため)

子宮腺筋症の場合

子宮腺筋症によってレバー状の血の塊が出てくる場合には、子宮筋腫と同じような以下2種類の治療法で対処します。

  • 手術での治療
  • 薬を使っての治療

手術で治療する場合

子宮腺筋症を手術によって治療する場合には、子宮全摘手術を行う場合が多いです。

女性ホルモンの分泌量の低下に伴い、子宮腺筋症の症状も軽減するので閉経後であれば手術の必要はありません。

薬で治療する場合

子宮腺筋症を手術ではなく薬で治療する場合には、主に以下5つの医薬品を用います。

  • 鎮痛剤
  • 鉄剤
  • EP配合剤(エストロゲン、黄体ホルモン配合剤)
  • 黄体ホルモン製剤
  • GnRHアゴニスト

症状の程度に応じて、処方量や期間などが変わりますので具体的な薬を用いた治療の内容については医師からの説明を受けるようにしましょう。

子宮内膜ポリープの場合、手術するのが一般的

子宮内膜ポリープが出来てしまい、3~4cmほどの大きいサイズであった場合には切除する事が薦められます。

症状の程度によっては手術せずに経過を観察する事もあります。

大腸ポリープなどとは異なり、癌化することは殆どないとされていますので、小さい子宮内膜ポリープであれば経過観察する事が殆どです。

不安になったら早めに医師に相談しよう

ここまで生理時の血の塊について解説いたしました。

レバー状の血の塊が出る事は決して珍しい事ではないので、過度な心配の必要はありませんが長期間続く場合には病気の可能性があります。

「もしかしたら」と感じる部分がありましたら、産婦人科を受診して体に問題が無いか検査して貰いましょう。