「生理中、寝ている間に多量の血が出てしまうのか不安。」
本記事では、寝ている時に出血量が減る理由と出血量が多い場合の対処法について解説しています。
寝ている時は、生理出血が少ないものです

通常、生理中は就寝時の経血量が日中より少なくなります。
その理由は、自律神経の働きに関連しています。
自律神経には、「交感神経」と「副交感神経」の2種類が存在します。
基本的にストレスを受けたり、集中して緊張したり、鼓動が早くなっている時などは「交感神経」が優位となり、筋肉が弛緩したり落ち着いている時などのリラックス状態の時は、「副交感神経」が優位の状態です。
生理中に経血が体外へ排出されるのは、子宮の筋肉(子宮筋)が収縮し、子宮内にたまった経血を押し出す働きがあるためです。
この収縮は主に、交感神経が優位の状態で強まり、結果として経血の排出が活発になります。
一方、寝ている時は副交感神経が優位であることから、子宮の収縮も緩やかになり、経血を押し出す力が弱まるため、出血量も少ない状態となるのです。
寝ている時にも日中と同等の出血がある人は自律神経が乱れているかも

生理中の睡眠時に出血量が多い人は、交感神経が優位なままで睡眠に入っている可能性があります。
交感神経が優位である理由としては、興奮状態やストレス状態が継続していると考えられるでしょう。
仕事や学業、プライベートなどで強いストレスを抱えている方は、布団に入っても悩みばかりを思い出しなかなか寝付けないといった状態になっているはずです。
また、生活習慣においても昼夜逆転で生活している、暴飲暴食している、夜寝る寸前までスマートフォンなどの光を浴びたり刺激的な情報を得ていれば、交感神経が優位なままになります。
寝ている時に経血が多く出ているような方は、交感神経が優位となり自律神経に乱れが生じているかもしれません。
自律神経バランスを整えるために今日からできる事3選

夜の経血を改善するためには、自律神経バランスを整えることが重要になります。
自律神経バランスを整えるために、今日からすぐに取り入れられることを3選下記の内容にまとめました。
- 出来る限り決まったスケジュールで毎日を過ごす
- ストレスを解消する時間を増やす
- ヨガやストレッチで血行を良くする
出来る限り決まったスケジュールで毎日を過ごす
自律神経のバランスを整えるためには、できる限り決まったスケジュールで毎日を過ごすことを心がけましょう。
生活の乱れは自律神経のバランスを崩しますし、本来は副交感神経が優位な時に交感神経が優位になるシチュエーションが多ければ、その分自律神経が乱れやすくなります。
例えば、食事は3食できるだけ決まった時間に取ること、朝軽く30分ウォーキングすること、1日に2時間は自分だけの時間を作るといったルーティンをつくるだけでも違ってくるでしょう。
仕事においても、日中以外はタッチしないようにするなど、1日のタイムテーブルを自分なり作成した上で行動してください。
ストレスを解消する時間を増やす
自己処理できないほどの強すぎるストレスを日々受けている、1日中強いストレス状態に晒されていると、副交感神経が優位になる時間が殆どなく、自律神経が乱れてしまい健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
自分の好きなこと興味があるものをチェックしたり、好きな本を読んだり、動物と触れ合うなどストレス解消に繋がるような行動を毎日続けていくだけでも効果が期待できるでしょう。
自分にとってストレス解消になることを書き出すなどして、少しずつでもその時間を増やせるようにスケジューリングしていくことも大切です。
ヨガやストレッチで血行を良くする
ヨガやストレッチを生活に取り入れることも、自律神経バランス調整に効果的です。
ヨガやストレッチに必要な「腹式呼吸」には副交感神経を優位にする効果があります。
特に夜寝る前に「腹式呼吸」を取り入れるだけでも副交感神経が優位となり、交感神経優位な状態を避けることができるためオススメです。
また、ヨガやストレッチは血行を良くする効果があるため、血の巡りが良くなり副交感神経が優位になりやすくなります。
ストレスを減らし、自律神経を整えよう
就寝中に日中と同じような量の経血が出てしまう人は、自律神経のバランスが乱れている可能性があります。
ストレスから逃げられない難しい時代ですが、だからといって放置するのは危険です。
もし寝ている最中に経血が出てしまった場合、まず自律神経の乱れを考えてみましょう。
自律神経バランスを整える行動は今日からすぐに取り入れられます。
就寝中の経血量に不安を感じてる方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。