生理中のアフターピルに意味はあります。
たとえ生理中でも、避妊せずに膣内に射精されてしまうと妊娠の可能性があります。
アフターピルを服用すれば、生理中の避妊失敗にもしっかりと対応する事が出来ます。
こちらの記事では、生理中のアフターピルについて詳しく解説します。
生理中のアフターピルは意味があります
生理中でも、避妊に失敗した場合は妊娠する可能性が残るため、アフターピルの服用は有効です。
「生理中=安全日」という認識は一般的ですが、実際には排卵の個人差や精子の生存期間を考えると妊娠を完全に避けられるわけではありません。
ここでは、その理由を具体的に解説します。
- 生理中=安全日ではない
- 精子は最長7日間生存するので妊娠の可能性はある
- 生理中でも避妊に失敗したらアフターピルが有効
生理中=安全日ではない
「生理中は妊娠しない」と言われることがありますが、これは誤解です。
排卵は通常、生理開始から約2週間後に起こりますが、周期が25日以下と短い人では生理終了直後に排卵が重なる場合があります。
例えば、生理が7日間続き、かつ次の排卵が生理開始から12日目に起きる場合、生理中の性行為が受精につながる可能性は十分にあります。
したがって、生理中の性行為も「妊娠の可能性がある行為」と考えた方が安全です。
精子は最長7日間生存するので妊娠の可能性はある
精子は女性の体内で平均3日、長い場合は7日間生存することが確認されています。
つまり、生理中に体内に入った精子が、生理後の排卵にちょうど重なることで受精するケースが起こり得ます。
出血しているから妊娠しないとは言い切れず、むしろ周期が短い人や排卵が不規則な人は注意が必要です。
生理中でも避妊に失敗したらアフターピルが有効
コンドームの破損や避妊をしなかった場合は、生理中であってもアフターピルの服用が妊娠回避につながります。
アフターピルは排卵を抑制したり受精卵の着床を妨げる働きがあるため、服用が早いほど効果が高いとされています。
「生理中だから大丈夫」と思って対応を遅らせるのではなく、リスクを正しく理解して早めに服用することが大切です。
生理中の避妊に失敗した場合はアフターピルの使用を検討する
生理中であっても避妊に不安があるなら、アフターピルの使用を前向きに検討すべきです。
入手経路や服用期限を知っておくことで、迅速かつ安心して対応することができます。
- 入手場所:婦人科・オンライン診療
- 服用期限は72時間以内が一般的
- 再度の性行為に対しアフターピルの効果は無い
入手場所:婦人科・オンライン診療
アフターピルは日本では医療用医薬品に分類されており、婦人科での処方が最も安心できます。
婦人科では妊娠検査や性感染症のチェック、今後の避妊方法の相談も同時に行えるメリットがあります。
近年はオンライン診療での処方も広がっており、スマホやPCで医師と診察を行い、自宅に配送してもらえるサービスも利用可能です。
ただし、配送に時間がかかると服用期限(72時間以内)に間に合わない可能性があるため、できるだけ早めの手配が重要です。
費用は自由診療で1万〜2万円程度が目安ですが、オンライン診療では診察料や配送費が加算されるケースもあります。
入手方法 | 婦人科 | オンライン診療 |
---|---|---|
診察内容 | 妊娠検査や性感染症のチェック、今後の避妊方法の相談も可能 | スマホやPCで医師とオンライン診察(基本はピル処方のみ) |
入手までの時間 | 即日処方が可能、その場で服用もできる | 診察後に配送されるため数時間〜翌日以降になる |
服用期限への影響 | 最短で確実に72時間以内に服用できる | 配送が遅れると72時間以内に間に合わないリスクがある |
費用の目安 | 自由診療で1万〜2万円程度 | 1万〜2万円程度+診察料・配送費が加算される場合あり |
安心感 | 直接医師と相談できるため安心度が高い | 自宅で完結できる利便性が高い |
服用期限は72時間以内が一般的
アフターピルには主に「レボノルゲストレル錠(72時間以内に服用)」と「ウリプリスタル酢酸エステル錠(120時間以内に服用)」の2種類があります。
特にレボノルゲストレル錠は日本で広く処方されており、72時間以内に飲むことで妊娠阻止率は84%とされています。
24時間以内に服用すると、より高精度の避妊効果(95%)を得られる事が知られている為、できるだけ早いタイミングで服用することが非常に重要です。
項目 | レボノルゲストレル錠 | ウリプリスタル酢酸エステル錠 | ヤッペ法(Yuzpe法) |
---|---|---|---|
服用期限 | 72時間以内 | 120時間(5日)以内 | 72時間以内 |
妊娠阻止率 | 約84〜95% | 約98%とされ、より高い効果 | 約50〜75%と低め |
入手性 | 日本で最も広く処方されている | 国内では未承認(海外では承認済) | 中用量ピルを利用して実施可能だが現在はほぼ使われない |
副作用 | 吐き気、頭痛、不正出血など | 吐き気、頭痛、不正出血など(レボノルゲストレルより強めのことも) | 吐き気・嘔吐が非常に多い |
費用の目安 | 1万〜2万円(自由診療) | 輸入・未承認のため高額(2万〜3万円以上) | 中用量ピルを応用(数千円程度) |
備考 | 日本で標準的に使われる緊急避妊薬 | 服用期限が長いのが利点だが日本では処方不可 | 古い方法で副作用が強いため現在は推奨されない |
再度の性行為に対しアフターピルの効果は無い
アフターピルの効果が及ぶのは、あくまで服用前に行われた性行為に対してだけです。
服用後に新たに性行為を行った場合、その行為に対して避妊効果はありません。
例えば日曜日にアフターピルを服用した後、火曜日に避妊なしで性行為をした場合、その火曜日の行為には効果は全く及ばず、妊娠の可能性が生じます。
そのため、服用後に再び性行為を行う場合は、必ずコンドームなどの確実な避妊手段を併用することが重要です。
生理中にアフターピルを飲んだ場合の影響
アフターピルは生理中に服用しても効果がありますが、副作用や周期の乱れが起こる場合があります。
服用後の体の変化を把握しておくことが大切です。
- 生理周期が乱れる事があります
- 稀に生理が止まる可能性もあります
- 3週間以上次の生理が来ない場合には婦人科を受診する
生理周期が乱れる事があります
アフターピルは、排卵を抑えたり子宮内膜の状態を変化させる目的で、女性ホルモンに強く作用します。
具体的には、黄体ホルモン(プロゲステロン)や排卵を促すLH・FSHの分泌リズムを一時的に乱すため、本来の排卵時期が前後します。
その結果、排卵が遅れれば生理も遅れ、逆に子宮内膜が早めに剥がれれば予定より早く生理が始まることがあります。
こうした変化はホルモンの急な変動による一時的な反応であり、多くの場合は1〜2回の周期で自然に元のリズムに戻ります。
稀に生理が止まる可能性もあります
アフターピルの強いホルモン作用により、まれに排卵自体が起こらなくなることがあります。
排卵がなければ子宮内膜も十分に成長せず、剥がれるべき内膜がないために出血が起こらない、いわゆる無月経の状態になるのです。
これは「周期のズレ」とは異なり、一時的に生理が消失する現象です。
ほとんどの場合は次の周期で自然に回復します。
3週間以上次の生理が来ない場合には婦人科を受診する
アフターピルを服用したあとに3週間以上生理が来ない場合、妊娠の成立やホルモンの強い乱れが原因となっている可能性があります。
まずは妊娠の有無を確認するために、医師による妊娠検査(尿検査や血液検査)が行われます。
妊娠が否定された場合でも、排卵障害や無月経の状態が続いているかを確認するために、ホルモン値(LH・FSH・エストロゲンなど)の測定や超音波検査が実施されることがあります。
その結果に応じて、低用量ピルを用いた周期調整やホルモン補充療法といった治療が提案されます。
放置すると骨密度の低下や将来的な妊娠への影響が懸念されるため、「しばらく様子を見る」よりも早めの受診が安心につながります。
生理中でも正しくアフターピルを使えば安心
生理中は妊娠のリスクが低いと誤解されがちですが、完全に安全とは言えません。
避妊に失敗した場合は、アフターピルを早めに服用することで妊娠のリスクを大幅に下げられます。
正しい知識と行動をとることで、生理中でも安心して過ごすことができます。
この記事の参考サイト
アフターピル(Morning After Pill)とは?:心斎橋駅前婦人科クリニック
医療用医薬品 : レボノルゲストレル:kegg
エラ(緊急避妊薬)の効果や副作用について:フィットクリニック
アフターピル(緊急避妊法):的野ウィメンズクリニック横浜
無月経:MSDマニュアル