あんしん通販コラム
性の悩み

【日本は5%】世界のLGBTQは約9%|最もゲイが多い国はどこ?

【日本は5%】世界のLGBTQは約9%|最もゲイが多い国はどこ?

世界を代表する市場調査会社「Ipsos(イプソス)」が、2025年6月、LGBTQに関する調査結果を発表しました。

26ヵ国を対象として行われ、人数以外にも、LGBTQに関する様々な調査をしています。
この調査から、国別、そして年代別のLGBTQに対する考え方が見えてきました。

今回は、Ipsosの調査結果から、ゲイに優しい国・厳しい国を紹介していきます。

LGBTQが多い国ランキング|平均は9%

まず、Ipsosの調査期間や対象者の情報は以下の通りです。

【調査期間】2025年4月25日~5月9日
【調査国】以下に記す26ヵ国
【調査人数】各国500名~1,000名
【調査対象年齢】16歳~74歳

調査結果の詳細はコチラ

調査の結果、各国のLGBTQの人数は以下のようになりました。
平均は9%
最も多いのはブラジルで14%でした。

順位 国名 割合
1位 ブラジル 14%
2位 カナダ 12%
3位 スウェーデン 12%
4位 ドイツ 11%
5位 アメリカ 11%
6位 ベルギー 10%
7位 オーストラリア 10%
8位 チリ 10%
9位 スペイン 10%
10位 イギリス 9%
11位 アイルランド 9%
12位 オランダ 9%
13位 フランス 8%
14位 メキシコ 8%
15位 シンガポール 8%
16位 アルゼンチン 8%
17位 タイ 8%
18位 トルコ 7%
19位 南アフリカ 6%
20位 ペルー 6%
21位 ハンガリー 6%
22位 イタリア 6%
23位 日本 5%
24位 コロンビア 5%
25位 韓国 5%
26位 ポーランド 5%

日本は約5%で23位

調査した26ヵ国中、日本は5%で23位
平均を大きく下回る結果となりました。

日本は、保守的な価値観・伝統を守る価値観が根強く残る国です。
そのため、ゲイを始めとしたLGBTQの人たちがカミングアウトしにくい環境であると考えられます。

また、当調査の質問の中に「トランスジェンダーの人々はどれほどの差別を受けている?」という項目がありました。
最も「ない」という回答が多かったのは日本でした。

しかし実際はそうとは言えません。
このことから、日本はゲイをはじめとしたLGBTQへの可視化や理解が不十分であることが分かります。

ゲイ含むLGBTQが多い国・寛容な国

日本はLGBTQ後進国であると言えます。
では逆に、LGBTQへの理解が高い先進国はどこでしょうか?

先ほどのランキングをもとに、ゲイを含むLGBTQが多い国・寛容な国を、一部抜粋してご紹介します。

1位:ブラジル|世界最大のプライドパレード

ブラジル_コーヒー豆

世界各国で行われる「プライドパレード」。
ゲイを始めとした性的マイノリティの人々が、自分たちの権利を訴えて歩くパレードです。

日本の参加者は約15,000人ほどですが、ブラジルは数百万を超えます。
2006年に、世界最大規模としてギネスに登録されました。

ブラジルは「多様性の国」と言われるほど、様々な人種や民族、そして性的マイノリティの人々が集まる国です。
しかし人数と理解が比例するとは限りません。

今回の調査結果を見ると、他国と比べてLGBTQへの理解はまだ不十分と読み取れます。

同性愛 合法
同性婚
パートナーシップ
2013年に同性婚合法化
→2024年には12,187組が同性婚
 (内64.6%がレズビアン)

5位:アメリカ|6月をプライド月間に制定

アメリカ_自由の女神

かつてゲイは排除の対象で、警察は定期的にゲイバーへの強制捜査を行っていました。

1969年6月、ストーンウォールのゲイバーを襲撃した警察に対し、不満が爆発した数百の人々が暴動を起こしたことがあります。
これを「ストーンウォールの暴動(反乱)」と言い、その後のゲイ活動の引き金となりました。

それからアメリカでは、事件が起きた6月を「プライド月間」とし、翌年の1970年から現在に至るまで毎年、大規模なLGBTQイベントを行い続けています。

同性愛 合法
同性婚
パートナーシップ
2015年に同性婚合法化
2022年には連邦レベルで権利を保護
→2020年時点での同性カップル世帯は98万

サンフランシスコのゲイタウン

カリフォルニア州の都市・サンフランシスコ。
その中でも特に「カストロ地区」と呼ばれる所は、ゲイタウンとして有名です。

街の各所にはLGBTQを表すレインボーフラッグが掲げられ、横断歩道もレインボーカラー。
ゲイバーやクラブ、LGBTQ向けのアダルトグッズや衣装を販売するお店が立ち並んでいます。

カストロ地区がゲイタウンとなったきっかけは、1940年代頃の第二次世界大戦

戦地に赴く際、兵士はサンフランシスコを通ります。
戦地に着く間に性的マイノリティと判明した者は、その場で解雇されていました。
解雇された兵士がサンフランシスコ(特に治安の良いカストロ地区)に住み始めたことがゲイタウンの始まりと言われています。

7位:オーストラリア|世界最大級の祭典

オーストラリア_オペラハウス

LGBTQに寛容な国の一つ。
有数の都市であるシドニーには、レインボーフラッグを掲げたお店も数多くあります。

毎年2月~3月には、シドニーにて「ゲイ・アンド・レズビアン・マルディ・グラ」という、世界最大級のLGBTQイベントが行われます。

それとは別に「ワールドプライド」というイベントがあります。
オリンピックのように数年に一度、各都市持ち回りで行われる世界規模のLGBTQの祭典です。
オーストラリアのシドニーは2023年の開催地に選ばれ、世界的にLGBTQへの理解が高い国と認められました。

同性愛 合法
同性婚
パートナーシップ
2017年に同性婚合法化
→2024年には1,893組のゲイが同性婚

9位:スペイン|公共の場でも堂々と愛情表現

スペイン_サグラダファミリア

LGBTQの人数は約10%と世界平均程度であるものの、LGBTQへの理解が比較的高い国です。

特に「LGBTQを公表するアスリートについてどう思う?」「公共の場での愛情表現をどう思う?」という質問に対しては、26ヵ国で最も多く「賛成」という声が上がりました。

「情熱の国」という名の通り、ゲイであろうとなかろうと堂々と愛情表現ができる、LGBTQによって住みよい国であると言えます。

同性愛 合法
同性婚
パートナーシップ
2005年に同性婚合法化
→2022年には6,236組が同性婚

12位:オランダ|世界で初めて同性婚を合法化

オランダ_風車

2001年に世界で初めて同性婚を認めた国。
2026年4月2日には、同性婚法制化25周年を祝福する式典が行われました。

2026年2月に最年少で就任したオランダの首相ロブ・イェッテン氏も式典に参加。
実は彼は、オランダ史上初の「ゲイを公表している首相」なのです。
ちなみに式典時点で、アルゼンチンのホッケー選手と婚約中とのこと。

ゲイが首相を務め、婚約も公表するなど、現在の日本では中々考えられません。
当国はそれほどまでにLGBTQへの理解が深いということが分かります。

同性愛 合法
同性婚
パートナーシップ
2001年に同性婚合法化
→現在では36,000組以上が同性婚

17位:タイ|世界一ジェンダーに寛容

タイ_ピンクガネーシャ

ゲイのイメージが強いタイですが、実は人数自体はそれほど多くありません。
同性婚が認められたのも2025年と、つい最近です。

それでも尚ゲイのイメージが強い理由は、当国が世界一ジェンダーに寛容であるためです。

例えば「LGBTQの人が自分の性的指向や性自認を公表することについてどう思う?」という質問には、約67%が「賛成」と回答
26%の日本と比べ雲泥の差です。

タイにゲイが多いと“感じる”のは、カミングアウトしている人数が要因と考えられます。

その他にも約半数の質問項目において、肯定回答数が26ヵ国の中で最多となっています。
普段ゲイであることを隠している方は、タイに行けば自分らしさを解放できるでしょう。

同性愛 合法
同性婚
パートナーシップ
2025年に同性婚合法化
→同年中に25,814組が同性婚

タイのゲイタウン

タイの首都バンコクから東南へ165km行ったところにある「パッタヤー(パタヤ)」は、世界有数の娼婦街。
特にゲイタウン「ボーイズタウン」は、たくさんのゲイで賑わっています。

街の入口には「Boyz Town」という看板がデカデカと飾られ、路上では下半身を露出するような過激なショーも行われています。

番外編:台湾|アジアで初めて同性婚を合法化

台湾_提灯

今回の26ヵ国の調査対象には含まれていませんでしたが、台湾も、ゲイをはじめとしたLGBTQに寛容な国の一つです。

台湾は、アジアで初めて同性婚を認めた国
アジアで同性婚が認められているのは、2026年4月現在において、台湾・ネパール・タイの3ヵ国だけとなっています。

同性愛 合法
同性婚
パートナーシップ
2019年に同性婚合法化
→2023年には10,135組が同性婚
 (内約70%がレズビアン)

アジアの国々におけるゲイ事情についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

【ゲイは国によっては死刑!?】アジアの国々のLGBTQ事情
【ゲイは国によっては死刑!?】アジアの国々のLGBTQ事情近年性の多様化が進み、LGBTQへのさらなる理解が求められています。 日本においてゲイはまだ偏見の目を向けられることも少なくありま...

台北のゲイタウン

台湾北部に位置する首都・台北の「西門町」は、台湾随一のゲイタウン。
渋谷や原宿に似た様相となっていますが、これは昔この地域が日本の統治下にあったためです。

駅近くにはレインボーカラーの道路があり、LGBTQを歓迎している様子が見て取れます。

他にも、レインボーカラーの看板や、裸の男性の看板が数多く飾られているため、ゲイタウンということが一目で分かります。

ゲイ含むLGBTQが少ない国・厳しい国

ゲイを含むLGBTQに理解を示している国は数多くありますが、当然全ての国がそうではありません。

ここからは、ゲイを含むLGBTQが少ない国・厳しい国をご紹介します。
移住や旅行を検討されているゲイの皆様はどうぞお気を付けください。

18位:トルコ|ゲイが犯罪者になる可能性

トルコ_カッパドキア

性的指向や性自認の公表を最も嫌う国。
そして、LGBTQへの差別が最も多い国でもあります。

ここで言う差別とは、雇用・教育・サービス・企業やブランド・アスリートなど、あらゆる場面においてです。

トルコでは現在、LGBTQを対象とした刑事罰の導入が検討されています。
簡単に言うと、「LGBTQやそれに賛成する人は1年以上3年以下の拘禁刑」という内容です。
これが可決されれば、ただゲイというだけで犯罪者扱いされる未来が待っています。

同性愛 前述の刑事罰が可決されれば違法になる可能性
同性婚
パートナーシップ
どちらも認められていない

22位:イタリア|カトリックの根強い反対思想

イタリア_コロッセオ

国民の多くが信仰しているカトリック教会の教えの一つに「かけがえのない生命を尊重する」というものがあります。

子どもを産めない同性カップルはこれに反するため、イタリアでは同性愛=罪深いものと認識されています。

同性愛行為は自然法に反し、性行為を生命の恵みから遠ざけるものである。
またこれは真正の感情的・性的相補性から生じたものではない。
これはいかなる条件下においても容認されない。

しかし上記の教えによると、自然に反しているのは、生殖の可能性がない性行為。
彼らの愛については否定していません。
それどころか「彼らは異常なのに頑張っている」と憐れんでいます。

そのため、イタリアでもパートナーシップだけは認められている状態です。

根深い同性愛傾向を有する男女の数は無視できるものではない。
こうした傾向は客観的にいって異常 (disordered) であり、多くの者にとって試練となっている。
彼らは敬意と憐み、そして思いやりをもって受けいれられねばならない。
彼らに対する不当なあらゆる差別が排除されるべきである。

こうした者はその生を通じて神の意思を充たすべく呼びかけられており、そしてもし彼らがキリスト教徒であるなら、主の十字架の犠牲の下に、その境遇がもたらす困難を分かちあうべく呼びかけられているのである。

同性愛 違法ではない
同性婚
パートナーシップ
2016年にパートナーシップ(シビル・ユニオン)合法化
組数は不明

25位:韓国|理解を深めている真っ最中

韓国_街並み

性的指向や性自認の公表において、トルコに次いで2番目に否定的な国。

そのためか、「あなたの周りにLGBTQはいますか?」という質問に対して「いる」と回答した人数は、26ヵ国の中で最も少ない結果となっています。

しかし韓国の若者は現実的で合理的な価値観が強く、新しいことの受け入れにも前向き。
そんな若者を筆頭に、現在進行形でLGBTQへの理解が深まってきています。

同性愛 一般市民は違法ではない
軍隊内での性行為は軍刑法違反
同性婚
パートナーシップ
どちらも認められていない
しかし2024年に事実婚の同性配偶者を健康保険の扶養対象にできるようになった

LGBTQの人口や訴えは年々増えている

韓国以外の国においても、性の多様化やLGBTQへの理解は年々強まっています。

Ipsosの調査結果を見ると、Z世代(1996~2012年生まれ)のLGBTQの人数は、30年前と比べて倍以上に増えているのが分かります。

現在LGBTQへの偏見が強い国も、10年後には当たり前のように受け入れているかもしれません。

LGBTQへの理解がある国を参考にしながら、日本での理解をもっと深めていきましょう。

この記事の参考サイト

日本のLGBT+の割合は約5%、世界26か国の最新LGBT+調査レポート:Ipsos
世界の同性婚:NPO法人 EMA日本
Pride Parade:Tokyo Pride 2026
LGBTQ用語解説:PRIDE JAPAN
■ブラジル
ブラジルの性的マイノリティをめぐる権利保障:J-STAGE
ブラジルで同性婚が顕著に増加:PRIDE JAPAN
■アメリカ
Stonewall riots:WIKIPEDIA
米国の同性カップル世帯数が98万に達したことが明らかになりました:PRIDE JAPAN
ゲイの首都?サンフランシスコにあるレインボータウン、カストロ地区の見どころを紹介:JobRainbow
■オーストラリア
オーストラリアで同性の新婚カップルは年間何組くらいいるの?:NICHIGO PRESS
■オランダ
世界初の同性婚から25年 オランダで祝福、同性愛を公表の首相も:YAHOO!ニュース
■スペイン
Movimiento Natural de la Población (MNP) Indicadores Demográficos Básicos (IDB) Año 2022. Datos definitivos:Instituto Nacional de Estadistica
■タイ
同性婚、全国で2万5800組 「結婚平等法」施行1年―タイ:JIJI.COM
■台湾
台湾で同性婚が1万組を突破 女性同士の婚姻が7割:Gender
新宿二丁目も顔負け!台湾最大のゲイパラダイス、西門町の歩き方:Letibee Life
■トルコ
トルコ:LGBTIを犯罪化する法案 重大な脅威:AMNESTY INTERNATIONAL
■イタリア
同性愛とカトリック:AMNESTY Iウィキペディア
■韓国
大韓民国におけるLGBTの権利