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性の悩み

ゲイと自覚するのは“中学生頃”|学生に起きやすいリスクと解決法

ゲイと自覚するのは“中学生頃”|学生に起きやすいリスクと解決法

自身を「ゲイ」と認識する年齢は平均約14歳。
大体中学生頃です。

保健体育の授業は「思春期になると異性への関心が芽生える」ということが中心で、ゲイなどのLGBTQについてはあまり詳しく習いません。
それゆえいじめなどに発展しやすい現状があります。

今回は、学生のリアルなゲイ事情について詳しく解説します。

小中高校生のゲイは自傷やいじめ・不登校になりやすい

学生時期にゲイと判明した際一番最初に恐れるのは“いじめ”ですね。
今回は以下の調査結果を参考に、ゲイの学生のいじめ事情を解説します。

【調査機関】認定NPO法人ReBit
【調査期間】2025/2/10~3/31
【調査対象】12歳~30歳のLGBTQ
【調査人数】計4,733名

調査結果の詳細はコチラ

LGBTQ若者調査_いじめについて

当調査によると、直近1年間にいじめを受けたLGBTQの学生は、中学生で約40.1%、高校生で約24%もいるそうです。

しかし文部科学省の調査によると、最もいじめが多い時期は“小学生”とのこと。
中学生のいじめ件数が約12万件、高校生が約2万件なのに対し、小学生はなんと約60万件。
小学生でゲイと自覚した場合は、より強固ないじめ対策が必要になるでしょう

また後ほど改めて説明いたしますが、いじめには生徒のみならず、教師も関与しています

LGBTQ若者調査_自殺や自傷について

ゲイの学生は、いじめなどに苦しみ、自殺や自傷行為に至ることもあります。
調査によると、約57.8%が自殺願望を抱き、約22.3%が自殺未遂、約48%が自傷行為に至っています。

LGBTQ若者調査_不登校について

思い詰めたゲイの学生たちは、次第に「学校に行きたくない」と考えるようになります。
LGBTQ中高生の不登校率は非常に高く、全国平均の約3倍~4倍にも及びます。

教師の対応もメンタルヘルスの要因

生徒に指を指す先生

ゲイの相談を受けた教師は「アウティング(第三者に性的指向をバラすこと)」をしがち。
学校が世界の全てである学生にとっては死を意味するも同然です。

教師本人は「みんなに理解してもらおう♪」という親切心ゆえの行動かもしれませんが、ゲイの生徒本人にとっては欠片も関係ありません。

「勝手に他の人にゲイとバラされてしまう」
「伝えてもどうせ状況は良くならない」

などといった不信感から、約94.6%もの中高生が、担任への相談を諦めている状況です。

その他、性別らしさの強要、クラスで笑いものにする、異性愛者前提で話すなどの行為も。

更衣室やトイレなどの環境要因も影響

更衣室のロッカー

更衣室での着替えや、立って用を足す小便器、修学旅行や部活でのお風呂、プール授業など、同年代の男子の肌を見る機会も多い学生生活。

ゲイとバレた後、そういった場面になるたびに周りの男子学生から警戒され、孤立する可能性もあります。
男子校の寮生活など、考えるだけで最悪です。

大学生のゲイは就活中のカミングアウトに悩む

中高生よりは人との関わりが薄い大学生。
代わりに就職活動が不安の種となってきます。

LGBTQ若者調査_就活について

LGB(レズ/ゲイ/バイ)の内約27.3%が、就職活動に困難を感じています。
最も多い悩みは「カミングアウトのタイミング」です。

「ゲイであると予め知っておいてほしい」
「ゲイでも働きやすい職場かを知りたい」

という気持ちで一度は選考時のカミングアウトを検討するものの、
「急にそんなことを言ったら引かれるかも?」
「むしろヤバい人と思われて落ちるのでは?」

という不安も頭によぎり、結果カミングアウトのタイミングを逃しがちです。

無事就職できても悩みは尽きない

話す上司と部下

選考時にゲイとカミングアウトできなかった場合、その後どのタイミングでカミングアウトすべきか一生悩み続けることになります。

厚生労働省の調査によると、「職場の誰か1人にでも自身の性的指向(レズ/ゲイ/バイ)を伝えている」という人はわずか7.3%

その他の9割以上は、ゲイと伝えることでむしろ働きにくくなることを危惧し、ひた隠しながら働いています。

息子がゲイと判明した時に親がとるべき対応

ゲイ当事者がもう立派な大人であるならば、自分自身で生き方を決めることができます。
もしゲイが原因で辛い状況に置かれても、最悪退職などで逃げることができます。

しかし、まだ自立できていない小学生・中学生・高校生のゲイはそうはいきません。

ここからは、まだ学生である息子がゲイと判明した場合に親がとるべき対応をお伝えします。

  • まずは真正面から受け入れる
  • 茶化したり拡散したりしない
  • LGBTQフレンドリーな企業を知る
  • LGBTQコミュニケーションセンターの利用

まずは真正面から受け入れる

「日頃の親の言動がLGBTQに否定的だった」
「自分に男らしさを求めてきていた」
などの理由から、親にゲイと伝えられていない学生が多くいます。

カミングアウトされたということは、正しい信頼関係を構築できていたということ

その信頼を壊さぬよう、まずは「伝えてくれてありがとう」とまっすぐ受け止めましょう。
それだけで子どもは一気に安心でき、自殺や自傷への発展率も急減します。
間違っても拒絶したり、ゲイを矯正しようとしてはいけません

茶化したり拡散したりしない

「予め学校の先生に報告して、学校でいじめられないよう見てもらわねば」

「どうしたら良いかわからないからママ友に相談してみよう」

「本人があまり気に病まなくて済むよう適度に茶化してあげよう」

「家族一丸となって配慮できるよう、全員に共有しておこう」

こちら、全てNGです
もちろん善意でやろうとしていることだとは思いますが、逆に本人を追い詰めてしまいます。

ゲイであるというのは大変センシティブな話。
例え家族間であっても、本人の承諾なしで気軽にバラしてはいけません。

LGBTQフレンドリーな企業を知る

これから就職活動を行う高校生・大学生のゲイにおすすめなのが、LGBTQ向けの求人サイト「ジョブレインボー」
ゲイでも働きやすい会社の求人が多数集まっています。

こちらから応募すれば「どのタイミングでカミングアウトすれば?」「ゲイに理解のある会社かな?」という悩みから解放されるでしょう。

LGBTQコミュニケーションセンターの利用

LGBTQコミュニケーションセンターとは、LGBTQに関する展示やセミナー、意見交換や相談ができる施設のこと。
全国各地にあるため、気付いていないだけであなたの町にもあるかもしれません。

LGBTQコミュニケーションセンターであれば、ゲイの学生仲間を見つけたり、ゲイの息子の育て方に関する相談もできるでしょう。
ぜひ親子で利用してみてください。

早い段階から性教育を行うことが大事

ゲイの学生は、いじめの対象になりやすい現状があります。
その理由の一つに、“LGBTQに関する教育環境が未だ不十分である”“ゲイであると相談しやすい環境が整っていない”という現状があります。

これらを解消するには、まず周りの大人が、ゲイに関する偏見を無くす必要があります。

そしてそれをもとに、「ゲイは罪ではない」という正しい性教育を、子どもが小さい頃から行い続けることが大事です。
そうすれば、自身がゲイと気付いても躊躇いなく周りに相談し、思い悩まず済むでしょう。

ゲイとわかってからではなく、ゲイとわかる前から、ゲイに対する理解を深めておくことが大事です。

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この記事の参考サイト

性的指向・ジェンダーアイデンティティの多様性に関する基本的事項等について~LGBTQ 全国調査の結果を踏まえて~:内閣府ホームページ
Ⅴ.調査結果のまとめ:厚生労働省
いじめ認知件数は過去最多を更新 2024年:一般社団法人全国PTA連絡協議会