カナスマート(カナグルジェネリック)の効果「効果を実感するまでの期間・何キロ痩せるか」
カナスマートの効果
カナスマートは、有効成分カナグリフロジンのSGLT2阻害作用により、以下の効果を得ることができます。
- 2型糖尿病
※糖の再吸収を防ぎ、血糖値をコントロールする
カナスマートは、腎臓に存在するSGLT2(ナトリウム・グルコース共輸送体2)の働きを阻害することで、体内の余分なブドウ糖を尿と共に排出し、血糖値を下げる薬です。
インスリンの分泌に依存しないため、低血糖のリスクが比較的低いことも特徴です。
この作用により、1日あたり200kcal~300kcal相当の糖が体外に排出されるため、血糖値のコントロールに加えて、体重や体脂肪の減少が副次的に期待できます。
食事制限や運動による減量が難しいと感じている方にとって、糖の排出を通じてエネルギーをコントロールできる点は大きなメリットといえます。
継続的な使用で内臓脂肪や腹囲の減少も確認されており、体質改善や肥満予防の観点でも支持されています。
カナスマートのダイエット効果
カナスマートには血糖値のコントロールだけでなく、摂取カロリーの抑制によるダイエット効果も期待されています。
有効成分カナグリフロジンの臨床試験でも有意な体重減少が認められています。
カナグリフロジン単剤の臨床試験では4.02%の減量が確認されました
20歳以上の患者を対象に行われたカナグリフロジンの二重盲検多施設共同第III相試験では、1日1回カナグリフロジンとして100mg~200mgを24週間投与した際の体重の変化率が計測されました。
プラセボ群(成分のない偽薬)の体重減少率が-0.76%だったのに対し、カナグリフロジン群では-3.76%~-4.02%の減量が確認されました。
| 体重減少率 | 減少数(kg) | 最終体重(kg) | |
|---|---|---|---|
| プラセボ(偽薬) | -0.76% | 0.46kg | 59.54kg |
| カナグリフロジン100mg | -3.76% | 2.26kg | 57.74kg |
| カナグリフロジン200mg | -4.02% | 2.41kg | 57.59kg |
基準体重を60kgと仮定した場合、プラセボ群の患者は0.46kgの減量、カナグリフロジン群の患者は2.26kg~2.41kgの減量に成功したことになります。
メトホルミンと併用した臨床試験では平均3.6kgの減量が確認されました
20歳以上の2型糖尿病患者を対象に、メトホルミンを服用中の状態で実施されたカナグリフロジンの二重盲検・多施設共同の第III相試験(104週間)では、1日1回のカナグリフロジン投与(100mgまたは300mg)による体重変化が評価されました。
カナグリフロジン100mg群では-4.1%、300mg群では-4.2%の体重減少が見られました。
| 体重減少率 | 減少数(kg) | 最終体重(kg) | |
|---|---|---|---|
| カナグリフロジン100mg | -4.1% | 2.46kg | 57.54kg |
| カナグリフロジン300mg | -4.2% | 2.52kg | 57.48kg |
基準体重を60kgと仮定した場合、カナグリフロジン群の患者は2.46kg~2.52kgの減量に成功したことになります。
カナスマートの仕組み(作用機序)
カナスマートの有効成分であるカナグリフロジンは、SGLT2(Sodium-Glucose Cotransporter 2)と呼ばれるタンパク質を選択的に阻害することで、血糖降下作用を発揮します。
SGLT2は、腎臓の近位尿細管に存在し、本来であれば尿中に排出されるはずのブドウ糖を再吸収して血液中に戻す役割を担っています。
通常、健常人であっても1日に約180gものブドウ糖が尿細管にろ過され、そのほとんどがSGLT2を介して再吸収されます。
カナスマートはこのSGLT2の働きを阻害することで、過剰なブドウ糖を血中から尿中へ排出させ、結果として血糖値の上昇を抑制します。
この機構はインスリンの分泌や感受性に依存しないため、インスリン抵抗性が進行している方にも有効に働く点が大きな特長です。
また、尿糖排泄によって生じるカロリー損失は、1日あたり200kcal〜300kcal程度とされており、このエネルギー損失が体脂肪や体重の減少に繋がることも報告されています。
さらに、SGLT2阻害に伴う利尿作用によって軽度の血圧低下も期待でき、糖尿病に伴う心血管リスクの軽減にも貢献するとされています。
こうした多面的な作用を持つカナスマートは、単なる血糖降下剤という枠を超え、生活習慣病全般の改善にも寄与する治療薬として位置付けられています。
カナスマートと類似薬と比較
カナスマートの類似薬として、スーグラ、フォシーガ、ジャディアンス、ルセフィと呼ばれる4つの糖尿病治療薬があります。
以下項目で、これらとカナスマートの効果を比較します。
スーグラとの違い・比較
スーグラ(トホグリフロジン)は、日本で開発されたSGLT2阻害剤で、日本人の体格や特性を考慮した設計がされています。
用量調節がしやすく、12.5mgから100mgまで幅広く用量設定が可能である点が特徴です。
カナスマートで脱水などの副作用が懸念される場合には、より低用量から使用できるスーグラが選択肢となることがあります。
特に、SGLT2阻害薬を初めて使う方や、副作用に敏感な方には、調整幅のあるスーグラの方がカナスマートよりも適している場合があります。
スーグラの臨床試験では、1日1回朝食前に12週間投与した結果、プラセボ群の体重減少が0.35kgだったのに対し、スーグラ12.5mg群で1.44kg、25mg群で1.72kg、50mg群で1.81kg、100mg群で2.11kgの体重減少が確認されています。
これにより、スーグラもカナスマートと同程度の体重減少効果を持つことが示されています。
| 体重変動 | |
|---|---|
| プラセボ群 | -0.35kg |
| スーグラ12.5mg群 | -1.44kg |
| スーグラ25mg群 | -1.72kg |
| スーグラ50mg群 | -1.81kg |
| スーグラ100mg群 | -2.11kg |
フォシーガとの違い・比較
フォシーガ(ダパグリフロジン)は、心不全や腎疾患への適応を有するSGLT2阻害薬で、心腎保護効果が期待される薬剤です。
体重減少作用に加えて、心血管疾患や慢性腎臓病のある患者にも適している点が特徴です。
フォシーガの第III相臨床試験(D1692C00006、2011年2月~2012年3月、被験者数261名)では、日本人2型糖尿病患者に5mgまたは10mgを1日1回、24週間投与したところ、プラセボ群と比較して、5mg群で平均2.13kg、10mg群で平均2.22kgの体重減少が認められました。
この結果からも、フォシーガはカナスマートと同程度の体重減少効果を持つことが確認されています。
| 体重変動 | |
|---|---|
| フォシーガ5mg群 | -2.13kg |
| フォシーガ10mg群 | -2.22kg |
ジャディアンスとの違い・比較
ジャディアンス(エンパグリフロジン)は、特に心不全に対する適応で注目されているSGLT2阻害薬であり、糖尿病治療に加え、心疾患のある患者に対する使用も広がっています。
ジャディアンスの臨床試験では、10mgまたは25mgを1日1回、24週間投与した結果、プラセボ群と比較して、10mg群で1.93kg、25mg群で2.15kgの体重減少が確認されています。
これらの結果は、ジャディアンスがカナスマートと同程度の体重減少効果を有することを示しています。
| 体重変動 | |
|---|---|
| ジャディアンス10mg群 | -1.93kg |
| ジャディアンス25mg群 | -2.15kg |
特に、慢性心不全や心血管リスクを抱える方にとっては、カナスマートよりもジャディアンスの方が望ましいケースがあります。
ルセフィとの違い・比較
ルセフィ(ルセオグリフロジン)は日本で開発されたSGLT2阻害薬で、日本人の体格や生活習慣に合わせた設計が特徴です。
海外製薬企業の薬剤(インボカナ、フォシーガ、ジャディアンス)と異なり、国内開発である点が評価されています。
ルセフィの臨床試験では、2.5mgまたは5mgを1日1回朝食前に12週間投与したところ、プラセボ群と比較して、2.5mg群で1.45kg、5mg群で2.12kgの体重減少が確認されています。
この結果から、ルセフィもカナスマートと同等の体重減少効果を有することが分かります。
| 体重変動 | |
|---|---|
| ルセフィ2.5mg群 | -1.45kg |
| ルセフィ5mg群 | -2.12kg |
カナスマートはこのような方におすすめ
以下に該当する方は、カナスマートが向いていると思われるため、是非ご検討ください。
- 先発医薬品(カナグル)で効果が実感できた方
- 手軽にダイエットを開始したい方
- 食事制限や運動が苦手な方
- 他のダイエット方法で失敗された方
- 血糖値が高めの方
カナスマートの効果に関する参考文献
当サイトでは、正確な情報提供ができるよう日々努めていますが、情報の正確性、および完全性を保証するものではございません。
予めご了承ください。
カナスマートの詳細は、以下のWebサイトを参考にさせていただいております。
- 医療用医薬品 : カナグル-KEGG-
- カナグル錠100mgの基本情報 : -日経メディカル処方薬事典-
- カナグリフロジン-wikipedia-
- Invokana(canagliflozin)tablet-Johnson&Johnson-
- Efficacy and safety of canagliflozin monotherapy in Japanese patients with type 2 diabetes inadequately controlled with diet and exercise: a 24-week, randomized, double-blind, placebo-controlled, Phase III study-Taylor&FrancisOnline-
- A Randomized, Double-Blind, Phase 3 Study-DiabetesCare-
- A 24-week randomised, double-blind, parallel-group, multi-centre, placebocontrolled phase III trial to evaluate the efficacy and safety of dapagliflozin as monotherapy in Japanese subjects with Type 2 diabetes who have inadequate glycemic control with diet and exercise -AstraZeneca-
- スーグラ錠25mg/50mg-医薬品インタビューフォーム-
- 医療用医薬品 : フォシーガ-KEGG-
- 医療用医薬品 : ジャディアンス-KEGG-
- ルセフィ錠2.5mg/5mg-医薬品インタビューフォーム-














