デュラティアの注意事項・相互作用「禁忌(服用できない方)・併用禁忌薬(併用できない医薬品)」
デュラティアを服用できない方(禁忌)
デュラティアには、服用できない方(禁忌)が指定されています。
以下に該当する方は、デュラティアを服用できません。
- デュラティアの有効成分(ダポキセチン)に対して過敏性(アレルギー)を引き起こしたことがある方
- 心血管系障害のある方
- 失神したことがある方
- 躁病(そう状態)、うつ病の方、またそれらの既往歴がある方
- 中等度以上の肝機能障害のある方
- 脱水症状(体内に十分な水分がない状態)のある方
- 高齢者(65歳以上)
- 女性
デュラティアの有効成分(ダポキセチン)に対して過敏性(アレルギー)を引き起こしたことがある方
デュラティアには「ダポキセチン」と呼ばれる有効成分が含まれているため、本有効成分に対して過敏性素因(アレルギー)のある方はデュラティアを服用することができません。
また、デュラティアには様々な添加剤が含まれているため、それらの成分に過敏性素因のある方もデュラティアを服用することができません。
心血管系障害のある方
デュラティアをはじめとするSSRIと呼ばれるタイプの医薬品は、QT延長と呼ばれる重大な心疾患を引き起こす可能性があります。
このため、心不全や不整脈などの心血管系障害のある方はデュラティアを服用することはできません。
失神したことがある方
デュラティアをはじめとするSSRIと呼ばれるタイプの医薬品は、意識レベルの低下や意識消失などの意識障害を引き起こすことがあるため、失神したことがある方はデュラティアを服用することはできません。
躁病(そう状態)、うつ病の方、またそれらの既往歴がある方
デュラティアをはじめとするSSRIと呼ばれるタイプの医薬品は、副作用として自殺念慮や自殺企図のリスクを高める可能性があるため、これらに該当する方はデュラティアを服用することはできません。
またそれら疾患の既往歴がある方も、デュラティアを服用することはできません。
中等度以上の肝機能障害のある方
デュラティアをはじめとするSSRIと呼ばれるタイプの医薬品は、肝臓による代謝を受けてから体外に排出されます。
中等度以上の肝機能障害がある方はデュラティアが適切に代謝されずに血中濃度が上昇する恐れがあるため、デュラティアを服用することはできません。
脱水症状(体内に十分な水分がない状態)のある方
起立性低血圧(立ち上がった時、頭がくらくらする)を起こしやすいため、過去4時間~6時間、何も飲んでいないなど脱水症状のある方はデュラティアを服用できません。
高齢者(65歳以上)
デュラティアの添付文書には、65歳以上の高齢者の方はデュラティアを服用することができないと記載されています。
65歳以上の方は通常の成人と比較して腎機能や肝機能が低下している可能性があるため、デュラティアを服用することができません。
女性
デュラティアは男性の早漏症に対して用いられる医薬品のため、女性は服用することができません。
デュラティアの服用に注意が必要な方
デュラティアには、服用に注意が必要な方が指定されています。
以下に該当する方は、デュラティアを服用する際に注意が必要なため、服用する前に医師に相談してください。
- 早漏と診断されていない方
- 低血圧によるめまいを引き起こしたことがある方
- てんかんの既往歴がある方
- 精神疾患(うつ病、躁病、双極性障害、統合失調症など)の方
- 出血性疾患の方
- 高眼圧症または、緑内障の方
- ED(勃起不全)などの性機能障害のある方
- 腎機能障害のある方
早漏と診断されていない方
ご自身では早漏と思っていても、医学的には早漏とは言えず、デュラティアの服用が適さないという場合もあります。
デュラティアを服用する場合はできるだけ事前に早漏の確定診断を受けられることをお勧めします。
低血圧によるめまいを引き起こしたことがある方
デュラティアの副作用としてめまい、起立性の失神、ふらつきなどが報告されているため、低血圧によるめまいが生じたことのある方は、服用前に医師に相談するようにしましょう。
精神疾患(うつ病、躁病、双極性障害、統合失調症など)の方または、てんかんの既往歴のある方
デュラティアをはじめとするSSRIは中枢神経に作用して脳内のセロトニン濃度を上昇させる作用があり、うつ病、躁病、躁うつ病、統合失調症、てんかんなどの疾患に影響を与える恐れがあります。
現在これらの疾患のある方や過去にこれらの疾患にかかったことのある方は、服用前に医師に相談するようにしましょう。
出血性疾患の方
デュラティアをはじめとするSSRIは、副作用として上部消化管出血を起こす可能性があるとされています。
出血や凝固障害のある方は服用前に医師に相談するようにしましょう。
高眼圧症または、緑内障の方
デュラティアをはじめとするSSRIには軽度の抗コリン作用(副交感神経抑制作用)があります。
副交感神経が抑制されると、眼圧が上昇して緑内障や高眼圧症を悪化させる可能性があるため、これらに該当する方は服用前に医師に相談するようにしましょう。
ED(勃起不全)などの性機能障害のある方
デュラティアは射精までの時間を延ばすための薬であり、そもそも勃起のできない方が服用する医薬品ではありません。
デュラティアをはじめとするSSRIは副作用にED(勃起不全)が報告されています。
勃起に対してマイナスの影響を与える可能性があるため、陰茎に構造的な問題があるなど勃起ができない方は、服用前に医師に相談することをお勧めします。
腎機能障害のある方
腎障害のある方はデュラティアの排泄が低下して副作用を引き起こす可能性があるため、服用前に医師に相談するようにしましょう。
デュラティアと併用できない医薬品(併用禁忌薬)
デュラティアには、併用できない医薬品(併用禁忌薬)が指定されています。
以下に該当する医薬品を服用している場合は、デュラティアを服用できません。
- モノアミン酸化酵素阻害薬(MAOI)
- チオリダジンを含む抗精神病薬
- 抗うつ薬(SSRI、SNRIなど)
- 炭酸リチウムを含む双極性障害治療薬
- トリプトファンを含むサプリメント
- トラマドールを含む鎮痛薬
- 片頭痛治療薬
- チトクロームP450 3A4阻害薬(CYP3A4阻害薬)
- フラノクマリン類を含む飲み物(グレープフルーツジュースなど)
- アルコールを含む飲み物(お酒など)
モノアミン酸化酵素阻害薬(MAOI)
デュラティアとモノアミン酸化酵素阻害薬(MAOI)を併用すると、MAOIの作用によってセロトニンの分解が阻害され、脳内のセロトニン濃度が急激に高まってセロトニン症候群などの重大な副作用を生じる恐れがあるため、併用することはできません。
セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)を含む漢方薬もMAOIとして作用するため、デュラティアとの併用が禁忌とされています。
MAOIを服用中または、服用後14日以内はデュラティアを服用することができません。
また、デュラティアを服用した後にMAOIを服用する場合は14日以上の間隔をあけなければなりません。
以下に該当するモノアミン酸化酵素阻害薬(MAOI)との併用に注意してください。
- セレギニン
- ラサギリン
- サフィナミド
- イソニアジド
- セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)を含む漢方薬
チオリダジンを含む抗精神病薬
デュラティアとチオリダジンを含む抗精神病薬を併用すると、デュラティアがチオリダジンの代謝酵素を阻害してチオリダジンの血中濃度が上昇することで副作用が生じる可能性があるため、併用することはできません。
抗うつ薬(SSRI、SNRIなど)
一般に、抗うつ薬にはデュラティアと同様に脳内のセロトニン活性を亢進させる作用があります。
併用することでセロトニンの濃度が急激に高まりセロトニン症候群などの重大な副作用を生じる恐れがあるため、併用することはできません。
以下に該当する抗うつ薬(SSRI、SNRIなど)との併用に注意してください。
- ネファゾドン
- セルトラリン
- フルボキサミン
- パロキセチン
- エスシタロプラム
- デュロキセチン
- ミルナシプラン
- ベンラファキシン
炭酸リチウムを含む双極性障害治療薬
デュラティアと炭酸リチウムを含む双極性障害治療薬を併用するとセロトニン活性が増強されることで、セロトニン症候群などの重大な副作用を生じる恐れがあるため、併用することはできません。
トリプトファンを含むサプリメント
トリプトファンは必須アミノ酸の一つで、セロトニンの原料として知られています。
トリプトファンを摂取すると体内でセロトニンが生成されます。
デュラティアとトリプトファンを含むサプリメントを併用するとセロトニン濃度が過剰に上昇し、デュラティアの効果が強く出過ぎる可能性があるため、併用することはできません。
トラマドールを含む鎮痛薬
トラマドールにはデュラティアと同じく、セロトニンの再取り込みを阻害してセロトニン濃度を高める働きがあります。
デュラティアとトラマドールを含む鎮痛薬を併用することでセロトニンの作用が増強され、セロトニン症候群などの重大な副作用を生じる恐れがあるため、併用することはできません。
片頭痛治療薬
トリプタン系と呼ばれる片頭痛治療薬にはセロトニンの作用を強める働きがあります。
デュラティアと片頭痛治療薬を併用するとセロトニンの作用が増強され、セロトニン症候群などの重大な副作用を生じる恐れがあるため、併用することはできません。
以下に該当する片頭痛治療薬との併用に注意してください。
- スマトリプタン
- ゾルミトリプタン
- エレトリプタン
- リザトリプタン
- ナラトリプタン
チトクロームP450 3A4阻害薬(CYP3A4阻害薬)
デュラティアとチトクロームP450 3A4阻害薬(CYP3A4阻害薬)を併用するとダポキセチンの代謝が阻害され、強い副作用を生じる恐れがあるため、併用することはできません。
以下に該当するCYP3A4阻害薬との併用に注意してください。
- 抗菌薬/抗生物質(リネゾリド、テリスロマイシンなど)
- 抗真菌薬(ケトコナゾール、イトラコナゾールなど)
- 抗HIV薬(リトナビル、サキナビル、ネルフィナビル、アタザナビルなど)
フラノクマリン類を含む飲み物(グレープフルーツジュースなど)
デュラティアとフラノクマリン類を含む飲み物(グレープフルーツジュースなど)を併用するとデュラティアの効果や副作用が増強する恐れがあるため、併用することはできません。
アルコールを含む飲み物(お酒など)
飲酒中にデュラティアを服用すると、アルコールの作用が強く現れ、吐き気や動悸、頭痛などを引き起こす恐れがあるため、併用することはできません。
デュラティアと併用に注意が必要な医薬品(併用注意薬)
デュラティアには、併用に注意が必要な医薬品(併用注意薬)が指定されています。
デュラティアと併用注意薬を併用すると効果が減弱したり、逆に副作用が増強する可能性があるためです。
以下に該当する医薬品を服用している場合は、デュラティアの服用の際には注意が必要なため、服用する前に医師に相談してください。
- うつ病以外の精神疾患治療薬
- 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
- 抗凝固薬(ワルファリンなど)
- ED治療薬(シルデナフィル、タダラフィル、バルデナフィルなど)
- 抗不整脈薬(ベラパミル、ジルチアゼムなど)
- 抗真菌薬(フルコナゾールなど)
- 抗HIV薬(アンプレナビル、ホスアンプレナビルなど)
- 抗菌薬(エリスロマイシン、クラリスロマイシンなど)
- アプレピタントを含む制吐薬
うつ病以外の精神疾患治療薬
デュラティアをはじめとするSSRIには精神疾患治療薬の作用を増強する可能性があり、その結果として副作用を引き起こしたり、疾患の状態を悪化させたりする可能性があります。
うつ病以外の精神疾患治療薬を服用中の方はデュラティアを服用する前に治療を担当している医師に相談するようにしてください。
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
デュラティアと非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を併用すると消化管出血のリスクが高まることが報告されています。
併用する場合は事前に医師や薬剤師などの専門家に相談するようにしてください。
以下に該当する非ステロイド性抗炎症薬との併用に注意してください。
- イブプロフェン
- アセチルサリチル酸
- アスピリン
- ジクロフェナク
- インドメタシン
- ナプロキセン
- ロキソプロフェン
- スリンダグ
- アンプロキシカム
- ナプメトン
- メロキシカム
- セレコキシブ
- ハイペン
抗凝固薬(ワルファリンなど)
デュラティアと抗凝固薬(ワルファリンなど)と併用すると消化管出血のリスクが高まることが報告されています。
併用する場合は事前に医師や薬剤師などの専門家に相談するようにしてください。
以下に該当する抗凝固薬との併用に注意してください。
- ワルファリン
- ダビガトラン
- エドキサバン
- リバーロキサバン
- アビキサバン
ED治療薬(シルデナフィル、タダラフィル、バルデナフィルなど)
デュラティアとED(勃起不全)治療に用いられるED治療薬(PDE5阻害薬)を併用すると立ち上がった時に血圧が上がり、立ちくらみなどを引き起こす可能性があるため、併用には注意が必要です。
以下に該当するPDE5阻害薬との併用に注意してください。
- シルデナフィル
- タダラフィル
- バルデナフィル
- アバナフィル
- ウデナフィル
抗不整脈薬(ベラパミル、ジルチアゼムなど)
デュラティアと抗不整脈薬(ベラパミル、ジルチアゼムなど)を併用すると起立性低血圧のリスクが高まることが報告されています。
併用する場合は事前に医師や薬剤師などの専門家に相談するようにしてください。
以下に該当する抗不整脈薬(高血圧治療薬)との併用に注意してください。
- ベラパミル
- ジルチアゼム
- アムロジン
抗真菌薬(フルコナゾールなど)
デュラティアと抗真菌薬(フルコナゾールなど)を併用するとデュラティアの血中濃度が上昇するなどの相互作用を引き起こす可能性があります。 抗真菌薬を服用している方は、事前に医師や薬剤師などの専門家に相談するようにしてください。
抗HIV薬(アンプレナビル、ホスアンプレナビルなど)
デュラティアと抗HIV薬(アンプレナビル、ホスアンプレナビルなど)を併用すると相互作用を引き起こす可能性があります。
抗HIV薬を服用している方は、事前に医師や薬剤師などの専門家に相談するようにしてください。
以下に該当する抗HIV薬との併用に注意してください。
- アムプレナビル
- ホスアンプレナビル
抗菌薬(エリスロマイシン、クラリスロマイシンなど)
デュラティアと一部の抗菌薬(エリスロマイシン、クラリスロマイシンなど)を併用すると相互作用を引き起こす可能性があります。
抗菌薬を服用している方は、事前に医師や薬剤師などの専門家に相談するようにしてください。
以下に該当する抗菌薬との併用に注意してください。
- エリスロマイシン
- クラリスロマイシン
アプレピタントを含む制吐薬
デュラティアとアプレピタントを含む制吐薬を併用すると相互作用を引き起こす可能性があります。
アプレピタントを含む制吐薬を服用している方は、事前に医師や薬剤師などの専門家に相談するようにしてください。
デュラティアの注意事項・相互作用に関する参考文献
当サイトでは、正確な情報提供ができるよう日々努めていますが、情報の正確性、および完全性を保証するものではございません。
予めご了承ください。
デュラティアの注意事項・相互作用に関する記述については、以下のWebサイトを参考にさせていただいております。
- DRUG:ダポキセチン塩酸塩-KEGG-
- Priligy30mg/60mg Package Leaflet(プリリジー30mg/60mg 添付文書)-Menarini-
- Dapoxetine(ダポキセチン)-Wikipedia-
- Dapoxetine an overview(ダポキセチン 概要)-ScienceDirect-
- Dapoxetine: an evidence-based review of its effectiveness in treatment of premature ejaculation(ダポキセチン:早漏治療における有効性に関する証拠に基づくレビュー)-National Library of Medicine-
- Dapoxetine: a new option in the medical management of premature ejaculation(ダポキセチン:早漏治療における新たな選択肢)-National Library of Medicine-
- Dapoxetine and the treatment of premature ejaculation(ダポキセチンと早漏の治療)-National Library of Medicine-
- Assessment report for Priligy and associated names(プリリジーおよび関連製品に関する評価レポート)-European Medicines Agency-














