女性のライフスタイル

生理前、生理中のぽっこりお腹をひっこめる方法【今日からできる】

生理のぽっこりお腹が辛い!間違った対策がさらに悪化させていた?

生理前、生理中のぽっこりお腹が気になる。
本記事では、生理中のぽっこりお腹の原因やお腹を引っ込める方法をまとめました。

生理中にぽっこりお腹になる原因3選

生理前、ぽっこりとお腹が出てしまった女性のイラスト

生理中にぽっこりお腹になってしまう原因を下記の内容にまとめました。

  • 身体に栄養や水分を溜め込みやすくなる
  • 腸の働きが低下して便秘になりやすい
  • 子宮の膨張によりお腹が膨れる

身体に栄養や水分を溜め込みやすくなる

生理の時期に優位になるプロゲステロン(黄体ホルモン)には、妊娠に備えて身体に栄養や水分を溜め込みやすい状態にするといった働きがある為、お腹がぽっこりと張やりすくなります。

更に、プロゲステロンの働きによって食欲が増進するため、普段以上の量を食べてしまうといった状況も原因のひとつです。

腸の働きが低下して便秘になりやすい

生理中はプロゲステロンの影響で腸の働きが低下し、便秘になりやすくなります。
プロゲステロンには腸のぜん動運動を低下させる働きがあり、この時期はガスが溜まりやすくお腹が張りがちです。

さらに腸の動きが鈍くなることで便が腸内に長く止まることになり、便の水分が腸に吸収されてしまい硬くなり便秘になってしまいます。
ガスが溜まりやすいだけでなく、そこに便秘となれば、お腹が普段以上に張ったように見えてしまうでしょう。

子宮の膨張によりお腹が膨れる

生理中の子宮の膨張も、ぽっこりお腹の原因のひとつです。

生理中は妊娠の準備期間であるため、子宮内膜が栄養や水分をたくわえるために厚く膨張します。
子宮が膨張することで腸が圧迫されることがあり、いつも以上にお腹が張ったような見た目になってしまうのです。

この時期、子宮は妊娠するために精子を受け入れる大勢を整えるため、子宮内膜を厚くします。
しかし、着床しなかった場合は不要な子宮内膜は排出されるため、子宮膨張によるぽっこりお腹は生理終盤には改善されているでしょう。

ぽっこりお腹の改善を邪魔する間違った対策3選

ぽっこりお腹の改善を邪魔する間違った対策3選のイラスト

生理中のぽっこりお腹の改善を邪魔してしまう、間違った対策を3選下記の内容にまとめました。

  • 無理な食事制限
  • 食物繊維の取り過ぎ
  • きつい服でお腹を隠す

無理な食事制限

ぽっこりお腹の改善を邪魔する間違った対策のひとつが、無理な食事制限です。

生理中は鉄分不足になるなど栄養が不足しがちな時期であること、さらに栄養や脂肪を溜め込みやすい時期であるため脂肪燃焼しにくいといった理由があります。

更に、この時期は水分量が増えてぽっこりお腹になっている場合が多く、無理に食事制限をしても改善は期待できません。
自律神経が乱れてストレスも溜め込みやすい時期なので、無理な食事制限は避けるようにしてください。

食物繊維の取り過ぎ

生理中に食物繊維の取り過ぎは、ぽっこりお腹を悪化させる恐れがあります。
その理由は、食物繊維を取り過ぎることで便秘が悪化してしまう恐れがあるからです。

まず食物繊維を大量に摂取すると便の、“かさ”が大きくなります。
便秘ではない健康な人であれ問題ありませんが、生理中はプロゲステロンの影響で腸のぜん動運動機能が低下しており、肥大化した便をスムーズに排出できません。

その結果、よりお腹が圧迫されてしまい、改善どころかより大きなぽっこりお腹になってしまうのです。
また、食物繊維を豊富に含むということで糖質や脂質を含んだ食材を食べ過ぎてしまうのも改善の邪魔となります。

きつい服でお腹を隠す

生理中にきつい服でお腹を隠す行為は避けましょう。
ぽっこりお腹を隠すために体を締め付けるようなきつい服を着てしまうと、血行不良を招き危険です。

生理中は血行不良による腹痛や頭痛、腰痛などが起こりやすい為、きつい服によってそれら症状が悪化してしまいます。

生理中はきつい服ではなく、ぽっこりお腹に負担をかけないゆったりとした服がおすすめです。

【今日からできる】生理中のぽっこりお腹をひっこめる方法

生理中のぽっこりお腹をひっこめる方法を解説している医師のイラスト

今日からすぐに実践できる、生理中のぽっこりお腹をひっこめる方法を下記の内容にまとめました。

  • 入浴で芯から身体を温め、血行を良くする
  • 温感作用のある食材を取り入れる
  • 軽い運動で筋肉を増やして代謝をアップ

それぞれ解説します。

入浴で芯から身体を温め、血行を良くする

生理中のぽっこりお腹や不調は、入浴で芯から身体を温め、血行を良くすることで改善へ向かいます。

生理中はプロスタグランジンと呼ばれるホルモンの影響により、血行不良が起こり身体へさまざまな影響を与えます。
身体の冷えは生理痛を悪化させるほか代謝も下げるなど、ぽっこりお腹の大敵です。

しっかりと入浴することで血行を促進させることで、生理痛の緩和や自律神経の安定化、代謝の活発化が期待できます。
下記でさらに効果的な入浴方法を解説しましょう。

バスソルトや入浴剤を使うとより効果アップ

入浴の際、バスソルトや入浴剤を使用することで血行促進効果がアップします。
まず、「無機塩類系の入浴剤」を使用することで血行促進が期待できるほか、お風呂上がりも湯冷めしにくい為おすすめです。

バスソルトはハーブや天然岩塩が使用されたような専用のものを選ぶことで、血行促進だけでなく筋肉のはり、肉体疲労などの改善も期待できます。

これら入浴剤やバスソルトは香りにこだわったものもあり、入浴と共にリラックス効果も得られるため自律神経を整えることも可能です。

温感作用のある食材を取り入れる

生理中は体を温める、温感作用のある食材を取り入れた食事を意識しましょう。
食材には大きく分けて、「寒涼性」、「温熱性」、「平性」と呼ばれる分類があります。

生理中はもちろん、普段から冷えにくい身体を作るためにも積極的に、温感作用のある「温熱性」の食材を取り入れた食事を食べるようにしましょう。

■温感作用のある食材一例

  • しょうが
  • にんにく
  • 鶏肉
  • 山椒
  • もち米
  • 長ネギ
  • 納豆
  • 唐辛子
  • シナモン
  • ヨーグルトなど

どれも日常的に取り入れられる食材です。
栄養バランスと分量も考慮しながら、温感作用のある食材で体を温めるようにしましょう。

軽い運動で筋肉を増やして代謝をアップ

ぽっこりお腹が気になる生理中は代謝が下がる時期なので、軽い運動で筋肉を増やして代謝アップを目指しましょう。

生理中に激しい運動は危険なので避けるべきですが、軽めの運動であれば無理のない範囲で取り入れるとぽっこりお腹には効果的です。
ぽっこりお腹改善に役立つ軽い運動を下記にまとめました。

  • フロントブリッジ
  • スクワット
  • ヨガ

フロントブリッジ

フロントブリッジはプランクとも呼ばれる筋トレで、お腹の前部を鍛える腹筋運動になります。
フロントブリッジのやり方を下記にまとめました。

  1. うつ伏せに寝る
  2. 肘を肩の下に置く
  3. 肘と足で体を浮かし、一直線に体を支える
  4. 顔を正面に向け、胸を張り、お尻の位置を落とさずに姿勢をキープする
  5. 30秒を2セット行う

腹筋がしっかりと刺激されていることを確認しながら、取り組むようにしましょう。

スクワット

スクワットは、お尻と太ももの筋肉を鍛えられる運動です。
スクワットのやり方を下記にまとめました。

  1. 足を肩幅程度に開く
  2. つま先をひざと同じ向きに揃える
  3. 手を胸の前で組み、太ももが床と並行になるようにお尻を下げる
  4. 足とお尻の力を抜かないように戻す
  5. 10回程度を3セット繰り返す

スクワットは大きな筋肉を中心に鍛えられる運動なので、基礎代謝が上がりダイエット効果が期待できます。

ヨガ

生理中のヨガは自律神経を整えたり、骨盤まわりの血行をスムーズにするおすすめの運動です。
生理中は強いねじりなどのポーズではなく、無理なく取り入れられるポーズを試してみましょう。

ここでは、気軽に取り入れられる猫のポーズを紹介します。

  1. 四つん這いになる
  2. 手首を肩の下、膝は股関節の真下にくるようにする
  3. 息を吐いて背中を丸め、視線をおへそに向ける
  4. 息を吸いながら背中をそらし、視線を正面へ向ける
  5. 2から3回程度繰り返して行う

体全体をほぐすことができる猫のポーズは、つらい生理痛の改善にも役立ちます。
ほかのポーズも積極的に取り入れてみましょう。

生理前からぽっこりお腹を予防しよう

生理中に普段以上にお腹がぽっこりしてしまうことで、不安になる方もいるでしょう。
生理中はホルモン変化などによる影響から普段とは身体の働きが変わるため、それらがぽっこりお腹の原因になります。

ぽっこりお腹は、体を温めるための入浴や食事、さらに軽い運動などを取り入れることで予防できます。
本記事を参考に、生理前からしっかりとぽっこりお腹を予防していきましょう。

当記事の参考サイト

牧田産婦人科:生理前・中のむくみの原因と対策! 上手に対処する方法について
牧田産婦人科:生理中の体に負担をかけない服装について
大正製薬:女性ホルモンと月経の関係
吉祥寺まいにちクリニック:生理が起こるメカニズム
クナイプ:入浴のすすめ