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生理の悩み

生理中でもお酒が飲みたい!生理時のアルコールとの付き合い方

生理中でもお酒が飲みたい!生理時のアルコールとの付き合い方

「いつも通り」が通用しないのが生理中。
普段はガブガブ飲めるお酒も、生理中は普段より酔いが回りやすかったり、二日酔い、生理痛の悪化に繋がる悪魔に変化してしまいます。

今回の記事では、生理中のアルコールとの関係性と、生理中でもお酒を楽しむ方法を詳しく解説します。

女性は元々お酒に弱い。生理中のアルコールは控えるのがベスト

女性は男性に比べ、体の構造上アルコールの影響を受けやすい傾向があります。
生理中は体調が悪化するリスクもあるため、アルコールは控えるのがベストです。

女性の飲酒による肝臓へのリスク、生理中の肝機能の低下について、それぞれ詳しく解説します。

男性よりも肝臓が小さく、男性の2/3程度のアルコール量で肝硬変になる

女性の肝臓の大きさは男性よりも小さく、同じ量のアルコールを摂取しても分解に時間がかかります。
また、個人差はありますが、女性の体は男性に比べてアルコールを分解する酵素の活性が低い傾向があります。

これは、女性ホルモンが肝臓のアルコール分解機能を抑制するためと考えられています。
そのため、男性の約2/3程度のアルコール量で肝硬変になるリスクがあるといわれています。

男性と同じ量を飲んでも女性の方が酔いやすく、二日酔いにもなりやすいのです。

生理中は酔いやすい・二日酔いになりやすい「医学的根拠」

生理中のアルコール摂取が「酔いやすい」「二日酔いになりやすい」といわれる医学的な根拠は、主に次のとおりです。

  • 女性ホルモンの影響で、肝臓のアルコール分解機能が低下するため
  • 普段と同じ量でも悪酔いや二日酔いをしやすい状態にある

それぞれの詳しいエビデンスについて、具体的に解説します。
生理中に飲酒する場合は、いつもよりもアルコールの影響を受けやすいことを念頭に置きましょう。

女性ホルモンの影響で、肝臓のアルコール分解機能が低下するため

生理中はプロゲステロンという女性ホルモンの分泌が増加し、このホルモンが肝臓のアルコール分解酵素の働きを抑制すると考えられています。

そのため肝機能が一時的に低下し、アルコール分解が普段よりも遅れがちになったり、血中アルコール濃度が高くなりやすくなったりするため、より一層注意が必要です。
自分の体調と相談しながら、飲酒量を調整することが大切です。

普段と同じ量でも悪酔いや二日酔いをしやすい状態にある

生理中は前述の女性ホルモンの影響に加え、体調不良や貧血、脱水症状などが重なることで、アルコールの影響をより強く受けやすくなります。
普段と同じ量のアルコールを摂取しても、悪酔いや二日酔いの症状が出やすくなるため注意が必要です。

特に生理痛がひどいときや、鎮痛剤を服用している場合は、肝臓への負担がさらに大きくなるため、飲酒は避けるべきです。
生理中は無理せず、体の声に耳を傾け、飲酒量を控えめにしたり、ノンアルコールドリンクを選んだりするなど、賢明な選択を心がけましょう。

痛みが増すリスクも…生理中にお酒を飲む4つのデメリット

生理中にお酒を飲んだ場合、次のリスクやデメリットが生じる可能性があります。

  • 一時的な血行促進で、経血量が過剰になる可能性
  • 体を内側から冷やし、生理痛を悪化させる
  • 脱水症状を引き起こし、頭痛やだるさを助長する
  • ホルモンバランスの乱れに繋がり、PMS症状を長引かせることも

生理中の過度なアルコール摂取を抑制するため、リスクやデメリットを知っておきましょう。

①一時的な血行促進で、経血量が過剰になる可能性

アルコールには血管を拡張させる作用があるため、一時的に血行が促進されます。
生理中にアルコールを摂取すると、経血量が増加する可能性があります。

経血量が過剰になると、貧血の症状が悪化したり、生理用品の交換頻度が増えたりして、生理期間中の不快感が増すことにも繋がりかねません。
普段よりも出血量が多い場合はアルコール摂取を控え、体の変化に注意を払うようにしましょう。

②体を内側から冷やし、生理痛を悪化させる

アルコールを摂取すると体が温まったように感じますが、これは血管が拡張することによるものであり、実際には体の熱が放出されて体温が低下してしまいます。

生理中は体が冷えやすく、体温が下がると生理痛が悪化する可能性があります。
お酒を飲む際は量を控えめにし、体を冷やさないよう温かい飲み物と交互に飲むなどの工夫が必要です。

③脱水症状を引き起こし、頭痛やだるさを助長する

アルコールには利尿作用があり、体内の水分を排出する働きがあります。
生理中はただでさえ体調が不安定になりやすい状態であり、加えてアルコールを摂取すると脱水症状によって頭痛やめまい、倦怠感が助長される可能性があります。

また、アルコール摂取による脱水は、二日酔いの症状を悪化させる一因ともなります。
飲酒する際は意識的に水分補給を行い、脱水症状を防ぐことが重要です。

生理期間中はいつも以上に体の声に耳を傾け、無理に飲酒しないように心がけましょう。

④ホルモンバランスの乱れに繋がり、PMS症状を長引かせることも

アルコールは女性ホルモンの分泌に影響を与え、ホルモンバランスを乱す可能性があります。
生理中はホルモンバランスが大きく変動するため、アルコール摂取が乱れをさらに助長し、PMS(月経前症候群)の症状を悪化させたり、長引かせたりすることが考えられます。

イライラや気分の落ち込み、倦怠感といったPMS症状を緩和するためにも、生理中のアルコールは控えることをおすすめします。

【実践編】どうしても飲む場合に。生理中のお酒と上手に付き合う5つのルール

生理中、どうしてもお酒を飲みたい場合は次のルールを守って摂取しましょう。

  • 飲む前に食事をして、血中アルコール濃度の上昇を緩やかにする
  • ビールや白ワインより、体を温めるお酒を選ぶ
  • 飲んだお酒と同量以上の水を飲む
  • ゆっくりしたペースで、普段の半分程度の量を意識する
  • 生理痛がひどい時や鎮痛剤を飲んでいる時は絶対にNG

体調が悪いときは絶対に無理せず、自分の体と相談してみてください。

飲む前に食事をして、血中アルコール濃度の上昇を緩やかに

空腹時にアルコールを摂取すると、胃での吸収が早まり、血中アルコール濃度が急激に上昇します。
これは、生理中のデリケートな体には特に大きな負担となります。

飲酒前に食事を摂ることでアルコールの吸収が緩やかになり、酔いの回りを抑えることができます。
特にタンパク質や脂質を含む食事は、胃に留まる時間が長いため効果的です。

急激な血中アルコール濃度の上昇は二日酔いや体調不良の原因にもなるため、必ず何かを食べてから飲むようにしましょう。

ビールや白ワインより、体を温めるお酒を選ぶ

ビールや白ワインは体を冷やす傾向があるため、生理中の飲酒にはあまり適していません。
体を内側から温める作用のある赤ワインや、温めて飲む日本酒(熱燗など)を選ぶのがおすすめです。

特に赤ワインはポリフェノールも豊富で、冷えやすい生理中の体には良い影響を与える可能性があります。
ただし、種類に関わらず飲み過ぎは禁物です。

体を温めるお酒を選んだとしても、適量を守り、自分の体調と相談しながら楽しむようにしましょう。

飲んだお酒と同量以上の水を飲む

アルコールには利尿作用があるため、飲んだお酒と同量以上の水を飲むように心がけましょう。
きちんと水分を摂取することで脱水症状を防ぎ、血中アルコール濃度の上昇を緩やかにする効果が期待できます。

生理中は体の水分が失われやすいため、意識的な水分補給は非常に重要です。
水以外にも、電解質が含まれるスポーツドリンクや、温かいお茶などを摂取するのも良いでしょう。

水分補給をしっかりと行うことで二日酔いや体調不良のリスクを軽減し、生理中の体をいたわることができます。

ゆっくりしたペースで、普段の半分程度の量を意識する

生理中はアルコールの分解能力が低下し、普段よりも酔いやすくなっています。
いつもよりも飲むペースをゆっくりにし、普段の半分程度の量に抑えることを意識しましょう。

急いで飲むと血中アルコール濃度が急上昇し、体への負担が大きくなります。
一杯のアルコールを時間をかけてゆっくりと味わうことで、体調の変化に気づきやすくなり、飲み過ぎを防ぐことができます。

無理なく、楽しい時間を過ごすためにも、飲む量とペースには十分注意してください。

生理痛がひどい時や鎮痛剤を飲んでいる時は絶対にNG

生理痛がひどい時や、市販の鎮痛剤を服用しているときの飲酒は、肝臓に大きな負担をかけるため絶対に避けるべきです。
アルコールと鎮痛剤を併用すると、肝臓での分解処理が重なり、肝機能の低下を招くリスクが高まります。

また、アルコールによって鎮痛剤の効果が弱まったり、胃腸への負担が増して吐き気や胃痛を引き起こしたりする可能性もあります。
自分の体の状態をよく理解し、無理な飲酒は控えましょう。

生理中は、体を休ませることが何よりも大切です。

生理中のアルコールは慎重に。自分の体を第一に考えて

生理中の飲酒は肝機能の低下やホルモンバランスの乱れにより、悪影響が出やすいとされています。
具体的には、経血量の増加、生理痛の悪化、脱水症状による頭痛やだるさ、PMS症状の長期化といったリスクが挙げられます。

生理中は無理をせず、自身の体を最優先に考え、賢明な選択を心がけましょう。

この記事の参考サイト

女性の飲酒と健康:厚生労働省
月経周期とダイエット:Woman’s Health News
肝機能を調べる血液検査:プラスウェルネス
飲酒とエストロゲンとの関係:冬城産婦人科医院
体を温めるお酒と冷やすお酒:縣屋酒造