生理前に身体が痒くなったり、発疹がでたりと蕁麻疹の症状が出ることはありませんか?
生理が終わると蕁麻疹もなくなるようであれば、PMSが原因の経行風疹塊や月経疹の可能性があります。
また、蕁麻疹の原因は、アレルギーやストレス、生活習慣など様々です。
生理前に症状がひどくなる場合でも、PMSによる蕁麻疹ではない可能性もあります。
今回は、PMSと蕁麻疹の関係性や蕁麻疹の原因を解説します。
生理前後の蕁麻疹で悩んでいる人は、是非参考にしてくださいね。
PMSの症状に蕁麻疹が含まれる?
PMSの症状には、蕁麻疹が含まれることがあります。
生理前に起きる蕁麻疹は、経行風疹塊と呼ばれ、生理が終わるとなくなり生理時に再発します。
経行風疹塊は、身体の中の血が足りない血虚生風と血が熱をもつ風熱に分けることができます。
また、生理前後の蕁麻疹として挙げられるのは、ホルモンの変化が原因で起こる月経疹です。
月経疹は、蕁麻疹以外にも発疹やかゆみのない水泡タイプなど症状の種類が多いのが特徴です。
PMSによる蕁麻疹は、体質が関係していることが多いので、自身の体質をしっかりと把握しておくと原因を突き止めやすいでしょう。
経行風疹塊の可能性!
生理前に蕁麻疹が起きやすい人は、経行風疹塊の可能性が考えられます。
経行風疹塊は、血虚型の血虚生風と風熱型の風熱に分けることができ、体質によって異なります。
血虚型の特徴は、血が不足し体内の循環が上手くいかないことで、栄養が行き渡りにくいことです。
貧血やめまい、肌の乾燥などが起きやすい傾向にあります。
風熱型は、体内に熱がこもり、顔がほてりやすかったり赤くなりやすかったりといった特徴があります。
風邪のときは、口が渇きやすくなる傾向があります。
血虚生風とは?
血虚生風の経行風疹塊は、生理時に血が不足することで皮膚に栄養が回らないことが原因で起きます。
症状は、皮膚の乾燥、生理時の蕁麻疹の頻発、夜間の耐え難い痒みなどです。
めまいや肌の乾燥が多い陰血体質や多産で血が不足していることで、生理時の蕁麻疹が起きやすくなると考えられます。
風熱とは?
風熱の経行風疹塊は、生理が始まる前にホルモンの働きが活発になることで、血熱生風で蕁麻疹が起きます。
特に、体内に熱がこもりやすい血熱体質の人がなりやすいです。
全身症状には、口の渇き、濃縮尿、便秘などが挙げられ、生理時には耐え難い発疹が起きることがあります。
また、生理周期が乱れやすくなるといった特徴もあり、身体を温めすぎないことが対策として大切です。
月経疹の可能性!
生理前に蕁麻疹が出る人は、月経疹の可能性があります。
月経疹とは、排卵時に黄体ホルモンの量が増加することが原因で起きる蕁麻疹です。
月経疹の症状は、蕁麻疹のほかに水泡型、膿疱型、湿疹型、紫斑型、紅斑型など種類は様々で、水泡が出るタイプもあります。
生理が終わると症状がなくなり、妊娠や閉経とともに症状が改善するのが特徴です。
生理前に蕁麻疹やそのほかの症状が出る人は、月経疹の可能性も考えられるでしょう。
蕁麻疹が起きやすいその他の原因!
蕁麻疹が起きやすいその他の原因として、アレルギー性と非アレルギー性の2つがあります。
蕁麻疹は、アレルギーが関係していることが多く、花粉や食べ物などアレルギーの原因は様々です。
アレルギー性の蕁麻疹では、生理前にホルモンバランスが乱れ免疫力が低下することにより、症状が悪化しやすくなります。
その結果、普段は症状が軽い場合でも、生理前後にアレルギー性の蕁麻疹がひどくなってしまいます。
非アレルギー性の蕁麻疹では、ストレスや生活習慣が関係していることが多いでしょう。
普段の生活でストレスが多い人や偏った食事などで生活習慣が乱れている人は、非アレルギー性の蕁麻疹の可能性があるので、注意が必要です。
アレルギー性!
生理前の蕁麻疹では、アレルギー性の症状が考えられます。
元々アレルギー体質を持っている人は、生理前に蕁麻疹が悪化してしまうことがあります。
生理前の蕁麻疹の悪化は、免疫力が低下しやすく、アレルギー物質に反応しやすくなることが原因の1つです。
普段からアレルギー体質の人は、生理前の蕁麻疹がアレルギー性のものである可能性があります。
非アレルギー性!
生理前の蕁麻疹は、非アレルギー性の症状であることが多いでしょう。
生理前は、黄体ホルモンの分泌が増えることで、ホルモンバランスが乱れるため、肌トラブルが起きやすくなります。
非アレルギー性の蕁麻疹の場合は、ストレスや生活習慣などが原因に挙げられます。
日常生活でストレスや疲れが多い人は、アレルギーとは関係なく蕁麻疹が起きている可能性があります。
PMSによる蕁麻疹とは限らない!!
PMSによる蕁麻疹は、経行風疹塊などが原因で生理前後に蕁麻疹が起きることがあります。
また蕁麻疹は、黄体ホルモンの増加によって免疫力が低下することで起きる月経疹やアレルギー性の蕁麻疹もあり、原因は様々です。
蕁麻疹は、ストレスや生活習慣との関わりが深く、PMSが原因ではないものもあるため、症状がひどい場合は、早めに医師に相談しましょう。